ファーティフ大学、新写本図書館開館
2011年03月30日付 Zaman 紙


ファーティフ大学の新図書館が、図書館週間に、エルトゥールル・ギュナイ文化観光相も出席した開館式でオープンした。2500もの写本、10万もの書籍を所蔵する図書館の開館に際し、作家のべシール・アイヴァズオールに「名誉賞」が授与された。「貴重図書」コーナーでは、手書きの外国の地図やトルコ系共和国に関する新聞コレクションも所蔵されている。

「古代から今日に至るまでの数々の図書館」というテーマで3月28日から始まった図書館週間は、読者を本の世界へいざなう。

図書館週間においてトルコは今年、研究者へ研究資料のサポートをする新しい場を提供した。ファーティフ大学の2500もの写本、10万もの書籍を所蔵する新しい図書館が昨日、エルトゥールル・ギュナイ文化観光相や多くの作家、学者らが参加した開館式とともにオープンした。開館式では、頻繁に図書館を利用する一人であり、図書館について多く書いている作家のべシール・アイヴァズオールに「名誉賞」が授与された。ファーティフ大学のビュユクチェクメジェ・キャンパスで業務を開始した図書館の「貴重図書」コーナーでは、写本の他に、オスマン語の地図やトルコ共和国に関する新聞コレクションも所蔵されている。

開館式でエルトゥールル・ギュナイ文化観光相は、図書館分野においてトルコは世界に遅れをとっているが、近年ではこの分野で前進が見られると述べ、「トルコはすでに継続して発展しており、情報を得ることの重要性を理解している。トルコは図書館や出版分野において重要な進展を果たした。この開館式は私にとって、図書館週間で出席した最も重要な3番目のイベントだ。教育の質の高い大学で棚に10万冊もの書籍がある図書館を開館することができ、喜ばしい」と述べた。
また、ギュナイ文化観光相は、思想の自由、問うことへの勇気、正義感の上に大学が設立される必要があり、ファーティフ大学にはこの3つの基礎が見受けられることを述べた。

ファーティフ大学学長のシェリフ・アリ・テカラン博士は大学の活動について述べ、「私たちにふさわしい価値に到達するために、情報を得る方途を増やしていくことが必要であると理解している」と語った。図書館の開館式で名誉賞を授与された作家のべシール・アイヴァズオール氏は、大学はとても価値のある図書館を得たとし、「図書館は私が人生を過ごした大事な場所です。これからはファーティフ大学の図書館にしばしば立ち寄ることにします。自然に囲まれた、現代的な図書館で学生となることは大変幸運なことです」と話した。
開館式では、ゲストとしてイルベル・オルタイル博士とともに大学の学術関係者と学生も参加した。

■500年前のアラビア語辞書

ファーティフ大学図書館のエルジュメント・デミルボザン館長は、大学における教育と研究活動を支援すること、必要とされるあらゆる種類の情報や資料を作成・提供することを目的に設立されたと語った。図書館は、ファーティフ大学の学生に限らず、インターネットを通じて全ての利用者に開放される。1200㎡の敷地に200の座席数を有する図書館は、エントランス、書庫、閲覧室、貴重図書コーナーからなっている。ファーティフ大学図書館には、一般図書とともに貴重図書も所蔵されている。貴重なコレクションには、500年前に書かれたアラビア語の医学辞書を含む2500もの写本が収められている。歴史価値のある本は、一定の湿度と温度に保たれた状態で保管されている。利用者は貴重なコレクションをデジタル環境で利用することができる。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:21981 )