レバノン:ジュンブラート議員「我々はシリアおよびシリア国民と連帯する」
2011年04月01日付 al-Hayat 紙

■ ジュンブラート議員「我々はシリアおよびシリア国民と連帯する」

2011年4月1日『アル=ハヤート』紙

【ベイルート:本紙】

レバノンのミシェル・スライマーン大統領は昨日、バアブダー宮殿で議会会派「国民闘争戦線」のワリード・ジュンブラート代表と会談した。共和国宮殿広報室によると、「国内の支配的な政治状況」を中心に協議が行われた。

ジュンブラート議員は進歩社会主義党が配布した声明の中で、「シリアは他のアラブ地域と同様に、政治的展開や継続的な変化への冷静な読みが必要な微妙な段階にあり、地域の安定を維持し、無秩序や分裂状態へと転落させないために、そしてアラブ諸国民の大志と自由や民主主義、社会的公正への期待に応えるべく、誰もが最大限の責任をもって行動することが必要だ」との見解を示した。

また、バッシャール・アル=アサド大統領の人民議会での演説については「バアス党地域指導部の数日前の決議を受けて、本質的な構造変革に向けた前向きな展望を拓くものだ。そうした変革は真摯にフォローアップされ実践されれば、シリア国民の利益に資するとともに、シリアの結束と国内の安定化に寄与するものだ」との見方を示した。

ジュンブラート氏は「シリアは愛国心について教えを乞う必要などない。とりわけ欧米からの一部の胡散臭い声は、改革を唱えながら実際にはシリアを破壊し無秩序に陥れようと望んでいるのだ。閉塞し緊迫した状況が、残念ながらシリア各地で宗派・宗教的様相を帯びる中で、シリアの安定を揺るがせる要因が入り込む道筋を絶つためにも、ガス抜きが不可避になっている」と述べた。

また、「シリアでの事態の展開を注視しているレバノンの人々」に向けて「レバノンの安全はシリアの安全があってのものだということや、逆もまた真であること、すなわちシリアの安定はレバノン国民の利益であり、それが戦略的な方程式であるということに想起を促しておくことも有益だろう。あちこちで聞かれる視野の狭いレバノン人の声には取り合うべきではない」と語りかけ、「この難局にあたってシリアおよびその国民と連帯し、シリアが安定を確立すると同時に、正当な要求を実現することでこの局面を乗り越えることを祈っている」と述べた。

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( 翻訳者:角田幸穂 )
( 記事ID:21996 )