カタール:リビアの人々のみが彼らの将来を決定できる
2011年03月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■カタール:リビアの人々のみが彼らの将来を決定できる
2011年3月31日『アル=クドゥス・アル=アラビー』
【ドーハ:ロイター】
アラブ諸国の中で唯一、リビアの武装反政府勢力をリビア国民の正当な代表として承認したカタールのシャイフ・ハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長は、リビアでの軍事作戦には民間人保護以外の目的はなく、リビアの人々の将来を決定するのは彼ら自身であると述べた。
首長は、昨日木曜[3月31日]アル=ジャズィーラで放映された声明の中で、リビア問題は民間人を保護すべき人道問題に他ならないと述べ、続けて、リビア国民のみがその将来を決定するのだと発言した。
武装反政府勢力の幹部は、もはやリビア指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーの管理下にない東部の油田で産する原油の販売にカタールが合意したことを明らかにしたが、その翌日の火曜、カタールはリビア反政府勢力を承認した。
カタールは、国連がリビアに課した飛行禁止空域の設定に貢献するため航空機で参加した最初のアラブ国家でもある。これは、欧米の空爆がアラブの支持を獲得するかどうかという議論において、合衆国を助けるステップとなった。
しかし、アラブ諸国は欧米主導の軍事介入に自らを巻き込むことを恐れている。明確な終わりが見えず、2003年のイラク侵攻を思い出させる介入であるためだ。イラクでは、前政権を倒された後、新しい政治体制の確立に対してアメリカ政府が支援した。
現在アラブ諸国は怒れる人々による抗議運動を目の当たりにしているが、緊張が高まるにつれ民間人の犠牲者発生の報告は増加している。
アラブ連盟は飛行禁止空域設定を支持し、NATOは米英仏を含む同盟国による全軍事作戦の指揮責任を引き受けることに合意した。
しかし、カタール首長はアラブ連盟がより大きな役割を果たすべきだと述べ、国際社会の存在はアラブ連盟の弱さゆえに必要であったと付け加えた。ハマド首長は、起きた「種々の変革」の後、NATOが現在行っているような事はアラブ連盟によって実施されることも可能であり、同連盟がより重要な役割を果たすことを期待していると続けた。
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( 翻訳者:アラビア語新聞翻訳班 )
( 記事ID:21997 )