アズハルでデモ行進、聖廟破壊をスーフィー教団が非難
2011年04月02日付 Al-Ahram 紙


■アズハルでデモ行進、聖廟破壊をスーフィー教団が非難

2011年04月02日付『アル=アハラーム』紙

【カイロ:イスマーイール・アル=ファフラーニー、ムハンマド・アブドゥルハーリク】

昨日の金曜礼拝の後、アズハル・モスクで大規模なデモ行進が行われた。イスラーム研究アカデミーのメンバーやスーフィー教団のシャイフおよび団員達、そして礼拝に参加した数千人が、サラフィー主義者[=イスラーム復古主義者]によるエジプト各地での墓廟や聖者廟の破壊を非難した。

行進はアズハル・モスクの中庭を出発し、カイロ・ダッラーサ地区のアル=フサイニー・モスクを目指した。エジプト共和国ムフティーのアリー・グムア師は金曜礼拝のフトゥバ[説法]で、墓廟の破壊は信仰と理性と人間性からの逸脱であると明言し、預言者モスクには預言者自身の墓と、アブー・バクルおよびウマル・ブン・ハッターブの墓があると指摘した。そしてグムア師は、アル=フサインの廟を破壊するよう呼びかけている者たちの手を切り落としてくださるようにと、神に祈願した。

一方で全スーフィー教団の総長[シャイフ・アル=マシャーイフ]であるアブドゥルハーディー・アル=カサビー師は、スーフィーたちは広範な大衆的人気を得ていると明言した。そして、墓廟を破壊する者たちは真のサラフィー主義者ではなく、サラフィー主義をかたっているだけだと述べて、そうした行為は同胞意識と団結と改革という、革命が生み出した雰囲気を損なうものだと語った。


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:22007 )