ギュル大統領、インドネシアで中東近況に関する認識を披露
2011年04月06日付 Yeni Safak 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領は北アフリカおよび中東地域について、国際社会で影響力をもつ国々がイスラム原理主義者による体制を懸念して現状を改革することを選んだと話した。
インドネシア訪問の最終日、ギュル大統領にはインドネシア大学から政治学名誉博士号が授与された。ギュル大統領は授与式が行われたサロンに大学評議員会のメンバーと共にマントと帽子を着用して現れ、その場にいた人々は拍手で迎えた。ギュル大統領は証書を授与されたあと、「イスラム世界の中心における歴史的転換」というテーマで英語の演説を行った。その中で、北アフリカや中東での出来事とトルコの中東政策について触れ、「国際社会で影響力をもつ国々は、イスラム原理主義者による体制を懸念して中東地域の現状を改革することにした。同時に、中東の人々の意識は真の民主主義という観点で十分に成熟していないと考え、残念なことに友好的ではあるが民主主義的ではない政権を選択した。最近これらは全て変わり、歴史はこれまでの経緯を超える速さで流れている。中東は非常に強力で後戻りのできない道に踏み出した」と表現した。
北アフリカや中東諸国の人々は自分たちの将来を自分たちのものにする決意をしたと評するギュル大統領は、チュニジアからエジプトへ、リビアからイエメンまで、人々はもはや声を上げることから逃げず、要求を言葉にして政府を正しい方向へ導き、ついに恐怖が去ったのだと語った。
■ 変化は免れない
ギュル大統領は、今回の出来事が誰にとっても驚きであってはならないと言い、今日の世界で受け容れられ得ない体制を維持してきた中東地域で、変化は不可避であったと強調した。一部の国々で始まった動きが民主主義を獲得する改革の基盤としては不十分であることを指摘し、これらのことは政権の視野の狭さや不透明な政策がもたらしたものだと主張した。また、イスラムと民主主義は共存できないと主張する者に対し自分たちの間違いを認めるよう呼びかけ、北アフリカや中東の勇気ある人々が民主主義や人権、自由、透明性、説明責任を求めて立ち上がったことが、この証明になると述べた。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:22049 )