BDP、選挙候補者を発表
2011年04月10日付 Radikal 紙

平和民主党(BDP)が、6月12日に予定されている選挙で支持する無所属候補の数は64人に、擁立する候補者がいる県の数は41県に達した。

セラハッティン・デミルタシュ氏はハッキャーリ県、エミネ・アイナ氏はディヤルバクル県の無所属候補となった。レイラ・ザナ氏とハティプ・ディジレ氏もディヤルバクル県の候補者としてリストに載った。BDP党員である10人の国会議員も無所属候補として立候補した。発表されたリストによると、クルディスタン社会連合(KCK)裁判の結果刑務所に収監されているハティプ・ディジュレ氏はディヤルバクル県、ファイサル・サル氏はシュルナク県、イブラヒム・アイハン氏はシャンルウルファ県、ケマル・アクタシュ氏はヴァン県、セルマ・ウルマク氏はシュルナク県、ギュルセレン・ユルドゥルム氏はマルディン県から立候補する。女優ヒュルヤ・アヴシャル氏のおじの娘であるユクセル・アヴシャル氏もアルダハン県から立候補した。

BDPは今回の選挙で、「民主的な共和国」「民主的自治区のための自由と民主主義」というスローガンを掲げ、無所属候補を支援する。BDPが18の県で支持する37人の無所属候補の名前は以下のとおりである。

ディヤルバクル県:レイラ・ザナ、ハティプ・ディジレ、ヌルセル・アイドアン、エミネ・アイナ、アルタン・タン、シェラフェッティン・エルチ
ハッキャーリ県:エサト・ジャナン、セラハッティン・デミルタシュ、アディル・ゾザニ
バトマン県:ベンギ・ユルドゥズ、アイラ・アカト
ヴァン県:ナズミ・ギュル、ケマル・アクタシュ、アイセル・トゥールク
メルスィン県:エルトゥールル・キュルクチュ
マルディン県:アフメト・チュルク、ギュルセレン・ユルドゥルム、エロル・ドラ
アダナ県:ムラト・ボズラク
スィイルト県:ギュルタン・クシャナク
イスタンブル県:ムスタファ・アヴジュ、サバハト・トゥンジェル、スッル・スュレッヤ・オンデル、レヴェント・テュゼル
ビンギョル県:イドリス・バルカン
ムシュ県:スッル・サクク、デミル・チェリキ
シャンルウルファ県:イブラヒム・ビニジ、イブラヒム・アイハン
ガズィアンテプ県:アクン・ビルダル
カルス県:ミュルキイェ・ビルタネ
アルダハン県:ユクセル・アヴシャル
アドゥヤマン県:ヴェリ・ビュユクシャーヒン
シュルナク県:ハスィプ・カプラン、セルマ・ウルマク、フェサル・サルユルドゥズ

■ 候補者ら、ドアン通信(DHA)に話す

BDPが支持する無所属候補のうちアフメト・チュルク氏、シェラフェッティン・エルチ氏、フェルハト・トゥンチ氏、スッル・スュレヤ・オンデル氏は、ドアン通信に対して行った発表で、結成された連合がトルコの平和、民主主義、自由を実現する闘争のために非常に重要であるという見解を示した。

BDPが自身のマルディン県からの出馬を支援することを明らかにした民主社会会議議長のアフメト・チュルク氏は、無所属候補支援委員会が尽力したものの立候補できなかった多くの貴重な友人たちについて本当に残念に思っていると述べた。アフメト・チュルク氏は、以下のように話した:

「勿論これは我々国民の自由、民主主義への闘争である。この闘争の成功が重要である。我々はこの闘争のための候補者である。我々は自由で民主的な未来のために闘争する。私は今日ディヤルバクルで、アメド(ディヤルバクルのクルド語名)で、6人の候補者と街頭に立つ。全政党が得られる結果よりも一人でも多くの候補者とともに、そして勝つつもりで立つ。これは重要なメッセージである。クルドの人々と民主主義への闘争ができることから考えて、6人の候補者というのは非常に重要なメッセージである。これはそれぞれに、問題の解決のために、重要な機会である。我々は成功を望んでおり、成功させなければならない。なぜならこの会派の成功とこの選挙で我々が得る結果は、クルド問題の解決とトルコの変革のために非常に重要だからである。我々のすべての努力は、民主的な未来、人々の友愛、自由を持つトルコ全体の運動へとつながるものである。このダイナミックな力がトルコの民主的な闘争を大いに助けてくれると我々は信じている。我々は成功する、成功しなければならない。」

■ トゥンチ氏:我々は公務員のように振舞いに行くのではない

BDPが自身のトゥンジェリ県からの出馬を支援することを明らかにした芸術家のフェルハト・トゥンチ氏は、新しい時代が始まり、トルコの平和と友好のために、この第24回国会議員総選挙が非常に大きな意味と重要性を持つと考えると述べた。トゥンチ氏は、「我々は議会に行く。だが議会に公務員のように振舞うためにいくのではない。非常に重要な意味で、我々はトルコの平和のために闘争する。我々の発言、行動はこれに向けたものになる。非常に意味のある会派になる。私はそう考えている。(この会派を)私は、トルコのすべての色や違いを内包した重要な会派になると考えている。私は希望に満ちている。トルコの平和と未来ために」と話した。

■ エルチ氏:流血が一刻も早く止まることを願う

BDPとともに結成された選挙連合でディヤルバクルから立候補した参加民主党党首(KADEF)のシェラフェッティン・エルチ氏は、「これは重要な連合である。トルコの抑圧された人々の連合である。ある社会で抑圧する人とされる人がいる限り、その社会が平穏になることは可能ではなかった」と述べた。シェラフェッティン・エルチ氏は、唯一の願いは平等、自由の中でみなに幸福を保証することであると話し、「私はこの流血が一刻も早くとまり、このクルドの人々の正しく適切な要求がかなうことを願う。トルコは平穏で平和になる。そして我々は未来の子孫たちへもっと幸せなトルコを引き継ぐ」と話した。

■ オンデル氏:候補者たちは、最も幅広い層の代表者である

BDPが支持するイスタンブル県の無所属候補スッル・スュレヤ・オンデル氏は、候補者のプロフィールは現在のトルコの政治的多様性において、存在するもの中でも最も幅広い層を代表していると主張した。オンデル氏は、「これは他のいかなる政治的組織にもない代表する力を持っているということである。来たる時代において歴史的重要性を持っている。これは平和、自由、努力のプラットフォームとして非常に高い作用を議会に及ぼす。作家は辞めないが、議会に入ったら新聞記者は辞める」と述べた。

■ 県の数、41に

平和民主党(BDP)は、6月12日の国会議員総選挙で支持する無所属候補と候補を擁立する県を増やした。

BDP無所属候補決定委員会は、セラハッティン・デミルタシュ党首がリストを発表した後、他の一部の候補者も支持することを決定した。

これによるとBDPは、サカルヤ県でフュセイン・タヌシュ氏、テキルダー県でケレム・トスン氏、ヤロヴァ県でイフサン・ジョシュクン氏を支持する。こうしてBDPが支持する無所属候補は64人に、県の数は41に増えた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:22089 )