「大気汚染で死亡したテヘラン市民の平均年齢、49歳」の衝撃
2011年04月11日付 Jam-e Jam 紙

【社会部:プーラーン・モハンマディー】年間5千人のイラン人——うち4千人はテヘラン市民——が大気汚染の影響により死亡しているとの統計が、保健省の環境労働衛生局の局長から発表されてから間もないが、今回、彼らの平均死亡年齢が49歳であったとの情報が発表されたことは、汚染されたこの大都市の住民にさらなる衝撃を与えている。

 大気汚染という黒い悪魔は、容易にはテヘラン市民を解放してくれないようだ。状況は改善しないばかりか、悪化さえしている。テヘランの大気汚染は今年も、何千人もの罪なき市民の命を奪うだろう。そして彼ら被害者の平均年齢は、49歳なのだ。

 この懸念すべき事実を今回公にしたのは、テヘラン市議会の環境委員会の関係者でもなければ市の責任者でもない。保健省や環境庁の責任者でもない。そうではなく、「燃料消費最適化社」の代表取締役が発表したのである。それも、大気汚染問題とはあまり関係のないようなセレモニーで、「クリーン大気週間」のような強化週間とも関係のない時に発表されたのだ。「49歳が、テヘランの汚染された大気のもとで死亡した人の平均年齢である」と同氏は語っている。

 昨年の暮れ〔=3月下旬〕に頂点に達した大気汚染の増加問題をめぐる過熱報道が、新年のスタートとともに、すでにほぼ沈静化していたまさにそのときに、大気汚染の影響によって〔テヘラン市民の〕平均死亡年齢が低下しているとの情報が明らかにされたことは、テヘランの一般市民ならびに同市の責任者たちの意識に、テヘランの大気汚染の問題性と市民の健康に対するその深刻な危険性が依然として脅威であり続けていることを、強く印象づけたように思われる。

大気汚染は今にも惨事とならん

 燃料消費最適化社の代表取締役は昨日、ソーラーカー「イラン・ガゼル2」のお披露目式で、昨年テヘラン〔の大気汚染の影響〕で死亡した人々の平均年齢がおよそ49歳だったという事実は、同市の大気汚染がいかにすさまじいものであるかを示しているとし、環境汚染の低減を後押しし、かつ国民経済を助けるためには、ハイブリッドカー(クリーンエネルギーで動く車)の普及が必要であると強調した。

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( 翻訳者:松村すみれ )
( 記事ID:22110 )