イエメン:湾岸諸国提案のロードマップを基に野党勢力と調整
2011年04月17日付 al-Hayat 紙
■イエメン:野党勢力が今日リヤドでの会合に出席
■大統領の辞任、家族も含めた国外退去に向けたタイムテーブル
2011年4月17日『ハヤート』
【サヌア:ファイサル・マクラム】
政党ブロック「共同会合」リーダーのヤースィーン・サイード・ナウマーン氏は、野党代表団が「対話と湾岸諸国イニシアティブ検討のため」今日リヤドで開かれる会合に出席すると述べた。またサヌアからの情報によれば、アメリカ、欧州、湾岸諸国の外交努力が功を奏し、この危機の当事者双方がロードマップを受け入れる見通しである。ロードマップには、政権の平和的移行、サーリフ大統領の辞任、家族を含めた国外退去に向けた「タイムテーブル」が含まれている。なおサーリフ大統領は裁判を免除されるとの前提である。
またアメリカのジェラルド・ヴァルスタイン駐サナア大使が第2次湾岸イニシアティブ実行のためのタイムテーブルを提案したが、第2次案は、第1次案と異なり、大統領の即時退任について明記していないため、野党勢力はこれを保留しているとの報告がある。
情報筋が述べたところによると、アメリカ、EU、湾岸諸国の大使らは最近イエメン危機の関係者らと一連の会合をもち、彼らには公式に詳細が明かされていなかった新ロードマップについて説得を試みた。
提示された解決策について、出回っている情報によると、サーリフ大統領は現副大統領のアブド・ラッビヒ・マンスール・ハーディー氏もしくは同氏がそのポストを辞退した場合にはその指名するものに権限を委譲するとされ、大統領が最長30日以内に議会に辞任を申し出たのち、野党主導の挙国一致内閣が結成され、大統領は法的に追及されることなく十分な保護が与えられる。大統領は、離反し変革を支援しているアリー・ムフシン・アル=アフマル少将とともに国外退去、そしてロードマップの適用と同時に共和国護衛隊司令官アフマド・アリー・アブドゥッラー・サーリフ准将と軍・治安機関の指導部、執行部のポストに付いているその親族も国外退去となる。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:22163 )