イラン各地で市民らを相手に物乞いをしていた13人の女性による乞食組織が、シャーザンド県を訪れたのを最後に、特定され逮捕された。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、先週マルキャズィー州にあるシャーザンド刑事警察に、13人の若年・中年女性が街中で物乞いをしているとの通報が市民から寄せられた。捜査官が捜査を始めたところ、物乞い女性らは毎朝市の南部にある家から出発し、物乞いをするためにマイクロバスで市の中心部や北部へと行き、夜半過ぎに再び同じマイクロバスで家に帰っていることが判明した。
一味のリーダーと12人の物乞い女性を逮捕
本件に関する捜査が始まると、捜査官らは女性らが物乞いをしていた場所を特定し、その場所を監視した。そしてついに2日前の夜、マイクロバスに乗っていた物乞い女性らを運転手ともども逮捕した。
容疑者らをシャーザンド刑事警察に連行して取り調べたところ、この女性乞食組織のリーダーはシーヴァーという名で、逮捕者らのなかに含まれていることが判明した。
一味のリーダー、かく語りき
シーヴァー容疑者は取り調べで、警察に次のように語った。「私はロレスターン州の住民で、生活費を物乞いで賄っていました。私は数ヶ月前にイラン南部を旅行し、そこで12人の若年・中年の物乞い女性と知り合いになりました。プロの乞食組織を結成したのは、そこでのことでした」。
女はさらに、次のように語った。「組織のメンバーらは、毎月の収入から一部を私に納め、代わりに私からは彼女たちに協力許可を与えていました。警察では物乞いらを逮捕する計画があることに気づいた私たちは、マルキャズィー州に活動の場所を移しました」。
女はその上で、「私たちはこの町でも家を借りて、物乞い稼業を続けました。そしてマイクロバスの運転手には、毎日私たちを市内の様々な場所に連れて行くよう求め、彼も私たちに協力しました」と話しているという。
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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:22164 )