イスラエル当局、イスラーム運動の指導者ラーイド・サラーフ師を逮捕
2011年04月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル当局、ラーイド・サラーフ師を小巡礼からの帰国後、逮捕
2010年04月18日『クドゥス・アラビー』
【テルアビブ:UPI】
イスラエル占領当局は日曜[17日]夜、イスラエルのアラブ人の間でイスラーム運動[訳注:イスラエル・アラブ人のイスラーム主義組織]を率いるラーイド・サラーフ師を逮捕した。同師はウムラ[小巡礼]から戻ったところアレンビー(カラーマ)国境で拘束された。逮捕容疑は出入国審査場での保安官に対する公務執行妨害である。
パレスチナの国内メディアによると、イスラエル当局は同師の妻、イスラー開発協会会長スレイマン・アグバーリーヤ、アクサー建築協会会長ジャマール・ラシードとその妻を数時間足止めした。月曜日[18日]にサラーフ師が逮捕されたのち、彼らは身柄を解放された。
アグバーリーヤ氏は以下のように語った。
「アレンビー国境通行所から入国したサラーフ師とその妻は、イスラエル当局による挑発にあったのだ。彼らは師の妻に屈辱的な検査を行おうとした。」
「何人かの女性保安官が同師の妻に対し裸で検査を受けろと強要した。彼女はきっぱり拒否したのだが、尊厳ある適切な扱いをうけるという妻の権利を守ろうしてサラーハ師が介入し、この倫理にもとる行いを糾弾して保安官たちに対し大声をあげた。すると、公務執行妨害を言い立てて治安部隊が即座に同氏とその妻を逮捕した。」
アグバーリーヤ氏が述べたところによれば、イスラエルの治安部隊は同師が出入国審査場に入ってきた瞬間からビデオに録っており、師の逮捕の様子が全て記録されていた。同氏は、「このようなことは彼以外の小巡礼者に対しては行われておらず、まるでその夜に予定されていたかのように、同氏と妻を挑発することで逮捕しようとする事前の準備があったということを示している」との考えを示した。
更に同氏は、「一連のプロセスは計画されたものであるというのは確実だ。保安官たちは、サラーフ師に対しウムラの旅に関連した事柄については尋問も取り調べも行わなかった」と付け加えた。
サラーフ師は占領地エルサレムでイスラエルの警官に暴力を振るったかどで有罪が言い渡されたのち、イスラエルの刑務所で5ヶ月を過ごし、最近釈放されたところであった。
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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:22176 )