平和民主党「選挙からの撤退もありえる」―12名立候補却下決定に猛反発
2011年04月18日付 Yeni Safak 紙

平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ元党首は、高等選挙委員会が無所属の候補者12名の立候補を却下したことに関し、「選挙への不参加や全立候補の撤回を含め、あらゆる代案を検討する」と述べた。

平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ元党首は、高等選挙委員会が無所属の候補者12名の立候補を却下したことに関し、「選挙への不参加や全立候補の撤回を含め、あらゆる代案を検討する」と述べた。

デミルタシュ元党首はアナトリア通信(AA)に対し、(高等選挙委員会の)決定には説明がなかったとし、「この決定は法律史にも政治史にも惨事として残るだろう。いかなる説明も通用しない」と述べた。

デミルタシュ元党首は、この決定が合法的であるとは誰も納得できず、現職の国会議員2名まで却下することにいかなる説明も存在しえないと主張し、次のように述べた。

「なので我々はそれが政治的決定であったと確信している。政治的決定に対しては、政治的態度で対処する。具体的に何を行なうかについては、これから友人たちと広範な話し合いを持つ。その結果は明日もしくはそれ以降に発表する。政府は民主主義を捨てたわけではないが、貧弱な民主主義を実行していただけだ。国民による政治を無視した信じられないほど高圧的な条件のもとで我々は選挙を迎えようとしていた。一方で(投票率に基づく国会での議席獲得に関する)阻止条項、他方で検挙、捜査活動、圧力。さらに今回のようなことが行なわれたら、すなわちこういうことを意味する。彼らはクルド人を国会に参加させたくない、クルド人が会派を形成するのを望んでいないのだ。これは国の決定である。その結果はどうなる?今から正しく推測することはできないが、政治において正常な結末を招かないこと、我々がこうした決定を容れることはできないことを、世論は必ず理解してくれているだろう。こうした決定を下す者、こうした計画を立てる者、こうした勘定を行なう者は、必ずこれから何が起きるか計算済みのはずだ。しかし我々は、トルコに再び衝突の時代を迎えないよう、再びカオスに陥らないよう、できる限りの努力を行なう。平和的な手法や方法によって議席を勝ち取れるようにできる限りのことをする。これほどまでに非合法でこれほどまでに反民主主義的な行ないがなされる中でも、我々は道徳的で良心的に振る舞いつづける。」

■ 非常に残念

デミルタシュ元BDP党首は、「非常に残念。本来ならばこうあるべきではない。こんなふうに相手の急所を衝いたり、非合法な手段をとったりすることで、この問題を解決することはできない」と述べた。

また同氏は、「クルド問題のような大きな問題に関し議論がなされたこと、選挙はそれ(クルド問題)と少なかれ繋がっていること、立候補(の問題)もそれと結びついていること」を主張し、次のように述べた。

「この決断を下した人々は、必ず歴史に対し責任を負うだろう。現在、無所属の候補者たちにとって、高等選挙委員会(YSK)の決断は、すなわち最終決定である。我々はいま一度、抗議を試みようと思うが、望みは薄い。上手くいくとは、たとえ形式の上でも、思わない。しかし何にせよ試してみるだろう。最終的には選挙への不参加や全立候補の撤回を含め、全ての代案を検討する。支持者のいる全ての場所、全ての会合で、意見を聞く。そして一両日中に我々の考えを政治的決定の形にまとめる。トルコに幸あれ、と言いたい。しかし我々からすれば、なにがあろうとも幸運だ。というのも、我々はこの種の圧力に、この種の非合法的なやり方に対し、今日まで一切屈せず、いかなる時も降伏せずにきたのだ。我々はなにがあろうとも勝つ。だが敗者は歴史に対し責任を負うだろう。」

■ チュルク氏「選挙参加を妨げる決定だ」

民主社会会議(DTK)の代表でありマルディンから無所属で立候補したアフメト・チュルク氏は、高等選挙委員会が無所属候補者12名の立候補を却下したことに関し、「もしトルコでこうした決定が、このような拒否権の行使やこのような論理によって行なわれるのなら、それは我々が選挙に参加するのを妨げることになる」と述べた。

チュルク氏は会見で、高等選挙委員会の決定を不当と見なすと述べ、この決定は健全な選挙が行なわれる状況や地盤を壊してしまうだろうと続けた。

また同氏は、この不当な決定に抗議する権利があると主張し、次のように述べた。

「我々はこの不当な決定を撤回するために努力する。もしトルコでこうした決定が、このような形でこのような論理によって行なわれるのなら、それは我々が選挙へ行くのを妨げることになる。健全な選挙が行なわれる状況や地盤を壊してしまう。我々はこのことについて議論する。私が見た限りでは、全体的にこのような趨勢でことが進んでいる。私は自分の個人的な考えを述べているが、もちろん党内の執行部がこの件について調査を行なうだろう。それを新聞や世論に反映させたい。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:22180 )