国会議員ら、砂塵現象に対して芳しい対策を打ち出さない政府を批判
【社会部:マルヤム・ユーシーザーデ】昨日から国内の多くの州の空を覆い、視界不良状態を引き起こしている砂ぼこりに対し、気象庁は警告の発令を余儀なくされている。また国内で発生しているこの現象に政府が無策・無関心を装っていることに対し、国会議員らも批判の声が上がっている。
ジャーメ・ジャム紙の報道によれば、昨日イラン気象庁は、昨日からフーゼスターン州とイーラーム州に滞留していた砂塵は、本日までに次第にペルシア湾西部やブーシェフル、チャハールマハール・バフティヤーリー、コフギールーイェ・ブーイェルアフマド、及びファールスの各州へと広がる模様だが、本日夜にはその濃度は下がるだろうと発表した。
この警告によると、フーゼスターンとイーラームの二州に加えて、砂ぼこりは西アゼルバイジャンや東アゼルバイジャン、コルデスターン、ハマダーン、ゴム、マルキャズィー、ケルマーンシャー、ロレスターン、アルボルズ、ガズヴィーン、テヘラン、セムナーン、アルダビール、ギーラーン、マーザンダラーン、エスファハーン、ホラーサーン・ラザヴィーの各州にも広がることが予測されているという。しかし、気象庁の発表によれば、本日中にも砂塵の量は減少するだろうとのことである。
先週も、砂塵現象は国の西部・南部の一部の州を覆い、交通渋滞や休校、フライトの取りやめなど、市民生活に混乱を招いたが、昨日もまた砂塵が〔大量に〕発生し、イーラームやザンジャーン、そして特にコルデスターンやフーゼスターンの各州で、危機的な状況にあることが発表されている。
その一方で、イラン政府や近隣諸国は、砂塵が発生している中心部でマルチング〔土壌の表面をわらやビニールで覆うこと〕を行うなどの、効果的な施策の約束を実行に移しておらず、今年の旱魃や砂漠化の進行により、呼吸困難を引き起こすなど、今後の市民生活に危機が生じる可能性もある。
無策によって、市民の息も絶え絶えに
砂塵は国内の多くの州の住民たちを苦しめているだけではない。バハーレスターン〔国会のある場所。日本の「永田町」にあたる〕にも〔政府〕批判の大波が押し寄せる原因となっているのだ。
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( 翻訳者:山崎さくら )
( 記事ID:22186 )