エジプトでデモ隊が殺傷された事件の調査委員会、最終報告書を発表
2011年04月19日付 Al-Ahram紙


■最終報告書:デモ参加者の殺害はアル=アーディリーとその協力者の命令によるもの

2011年04月19日『アル=アハラーム』

【カイロ:ムハンマド・ヒガーブ、イマード・アル=ファキー】

1月25日革命で死傷者を出した事件の調査・真相究明委員会は最終報告書を出し、エジプトの各地で発生した平和的なデモを解散させるための対策としてゴム弾と実弾の使用命令を出したことで、ハビーブ・アル=アーディリー前内務大臣がデモ参加者の殺害に関与したと非難した。ムハンマド・アブドゥルアズィーズ・アル=グンディー法務大臣が、アーディル・クーラ調査委員長からこの最終報告書を受け取り、同様にアブドゥルマジード・マフムード検事総長も、報告書の写しを受け取った。この報告書で正確な死亡者数が少なくとも846人に上ったことが明らかとなり、2月16日までの死亡者数を384人とした保健省治療局長の声明は退けられた。

またこの報告書では、[旧エジプト与党]国民民主党の有力者や、同党所属の人民議会議員や諮問議会議員、警察官、とくに犯罪捜査局の警官や地方自治体職員などの一部が、前大統領を支持するデモを画策したと非難されている。このデモはカイロの複数の地区から始まり、棒や石、可燃物や刃物で武装していた。複数の国民民主党の党員と民間人の服を着た警察官が、雇われたならず者やラクダ乗りたちと共に、デモ参加者への攻撃に加わったのだ。調査委員会は、数人の人物がある豪邸の門前で、別の何人かを刃物で攻撃しているシーンを収めたビデオテープを押収したが、テープ内の会話から、彼らがある人物に雇われてタハリール広場でデモ隊を襲撃したとの事実を口外しないよう、警告するために、刃物で脅されていたということがわかった。雇った人物の姿もビデオテープの終わりの方に映っており、人民議会の前議員であることが判明した。

調査委員会は別のビデオも押収したが、そこには前大統領を支持する群衆が、一人のよく知られた人物を取り囲んでいる様子が映し出されていた。その人物は拡声器を通じて、アル=バラーダイーやペテン師アイマン・ヌールのような金で雇われた連中がこの国をダメにしたのであり、タハリール広場でデモを行っている奴らは下劣な裏切り者であるなどと彼らに話していた。そうしてこの人物は、レバノン広場に集まった群衆に直ちにタハリールに向かうよう要求して話を締めくくったが、その理由として、タハリール広場は誇りある人々のための広場であって、金で雇われた者たちの広場ではないなどと語り、エジプトの崩壊を望む売国奴から広場を解放せよと煽った。

300ページに上った調査報告書は、これまでエジプトが被ってきた事態悪化と、社会階層間の格差拡大の責任は、前政権とその中心人物たちにあるとした。そして、1月25日革命は社会全般に関わる文字通りの革命であり、新たな時代を画する出来事であったと評しつつ、「政治腐敗や、一般的で基本的な自由のほぼ全面的な欠如といった、革命に火をつける燃料に相当した多くの要因があった」と記した。

Tweet

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:アラビア語新聞翻訳班)
(記事ID:22199)