ミッリイェト紙、ドアン財閥からDK社に売却決まる
2011年04月20日付 Milliyet 紙


ドアン新聞社は、ミッリイェト紙とヴァタン紙をデミルオレン・カラジャングループに売却する合意を得たと発表した。

ドアン新聞社は世論啓蒙プラットフォーム(KAP)に向けて行った会見において、同社組織内のミッリイェト紙を4796万ドル、所有する独立系新聞社の株式を2600万ドルでデミルオレン・カラジャングループの関連会社DK新聞社に売却する合意を得たと発表した。この売却にはミッリイェト紙とヴァタン紙に属する全ての企業権、命名権とインターネットサイトにおける名称も含まれていると明かされた。

■認可を待っている

KAPに対し行われた会見の直後社員へ電子メールを送信したドアン新聞社のハンザーデ・ドアン・ボイネル会長は、「我々の新聞社が業界で有名なグループの一つであるデミルオレン・グループとミッリイェト紙を創設したカラジャン・グループの関連会社に売却されることは、私たちにとっても幸せなことです」と話す一方、いまだ株式売却の合意には署名がなされておらず、口頭での同意がなされた条件で正式な合意に至り、法的認可を得た後に売却の処理が完了するだろうと話した。

■32年間所有していた

ミッリイェト紙をいつも家族のように感じていたと強調するボイネル会長は、「ドアン・ファミリーとして我々は32年間、ミッリイェトの灯を大きな誇りと共にともしつづけてきた。我々はミッリイェト紙が象徴してきた価値が我々の国家にとって非常に重要であると信じており、この価値に対しては妥協をしなかった。2003年にドアン新聞社執行会長に就任して以来私はこの新聞に非常に近くから関わってきた。よりよい方向へ導くため非常な努力をした。この期間には、あなた方の中でも、近くで共に働いた人もいたし、エレベーターで挨拶をするだけの人もいた。2003年に刊行されたヴァタン紙も、新聞として大きな成功をおさめた」と語った。

■デミルオレン・グループは工業界、カラジャンはメディア出身

デミルオレン・グループにはガス、工業、建設、教育のグループがある。ガスグループにはミランガス、リキドガス、ムトファクガス、ギュネシュガス、工業グループにはデミルオレン・チューブ、アゼルバイジャン重工業、パルサト・ピストン、教育グループにはアタ大学がある。現在デミルオレン・グループの会長職はエルドアン・デミルオレン氏が務めている。

カラジャン・グループはミッリイェト紙を創設し、1979年には同紙をドアン・グループに売却した。カラジャン・グループが所有するメディア企業にはナンバーワンTV、ナンバーワンFM、ラジオ・クラス、ファッションワンTVがある。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:22203 )