アルメニア大統領「否定政策は、虐殺の継続」―4月24日追悼式に演説
2011年04月24日付 Radikal 紙
サルキシャン・アルメニア大統領は、4月24日の「アルメニア人虐殺」追悼日のために行った演説で「罪の痕跡を消そうという行動は、新しい罪である」と述べた。
サルキシャン・アルメニア大統領は、4月24日の「アルメニア人虐殺」追悼日のために行った演説で虐殺を世界に知らしめるための努力を続けると強調する一方、アルメニアがトルコとの平和のためにも努力をしていると述べた。今日のトルコにおいて「公正をかかげ声を上げたトルコの知識人」を称賛すると述べたサルキシャン大統領は、これに対してトルコが否定政策を続けていること、これも「虐殺の続きである」と主張した。
セルジ・サルキシャン大統領は、4月24日のために行った会見で「アルメニア人虐殺」を、「アルメニア国民、人権、文明に対する罪」と定義づけた。アルメニア政府は、国際的社会で単に「虐殺」を知らせるためだけでなく、同時に「虐殺という罪」を防ぎ、罰するために努力を続けると強調したサルキシャン大統領は、「アルメニア共和国は、決意をこめた歩みにより、歴史的な負のページにも関わらず、トルコを含む隣国と平和のために努力していることを証明した」と述べた。
サルキシャンは次のように続けた。
今日トルコでいつにもまして、理性的な声が聞かれている。公正をかかげ声を上げたトルコ知識人と世界中の常識ある人々を私たちは称賛している。しかし、トルコの公式政策は(虐殺の)「否定」を続けている。さらにこの政策はだんだんと「洗練」されてもいる。柔軟とさえいえる。時には、硬直した公式見解を飛び越えてていることもある。しかし、私達にとって否定できないことは、「否定政策はアルメニア人虐殺の直接的な継続である」という点である。罪の痕跡を消そうという行動は、新しい罪である。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:22256 )