ファールス州カーゼルーン県連続殺人の被告、昨夜明け方に公開処刑
2011年04月17日付 Iran 紙


【事件部】昨夜明け方、ファールス州の2都市で、カーゼルーン県連続殺人事件の被告、ならびに各種の犯罪行為に手を染めてきた「ロウシャンフェクル」(知識人)を名乗るギャングのメンバーらに対する絞首刑が行われた。

連続殺害犯の処刑

 本紙記者の報告によると、最初の処刑はモルタザー(28)という名の人物で、カーゼルーン県ヘシュト/ケナーレ・タフテ郡で、悪事や武装強盗などを繰り返した前科がある。男は85年ティール月〔2006年6~7月〕、父親を殺害されたことへの復讐を理由に、マーシャッラーという名の男性を殺害したことから、自身の凶悪犯罪をスタートさせた。その後も兄(弟)のナリーマーン及び友人三名と共謀し、ハサン、ファルハード、ダーヴード、シャハーブ、レザー、モハンマド・シャリーフ、ハーシェムの7名を殺害した。

 これらの犯罪行為に対し、ヘシュト/ケナーレ・タフテ郡裁判所のハミード・ケシュトカール判事の指示のもと、カーゼルーン県の犯罪捜査チームは、謎に満ちたこれらの犯罪の謎解きに取組み、大規模な捜査の結果、ついにモルタザーとその共犯者らを、88年メフル月14日〔2009年10月6日〕に不意打ち作戦により逮捕した。

 連続殺人の容疑者は、当初の取り調べで8件の重大犯罪について自供し、その動機について、63年〔西暦1984年〕にミステリアスなかたちで行方不明になった父親の殺害に関わった人物らへの復讐だったと述べた。

 その一方で、予審判事ならびに捜査官らによる取り調べで明らかになったのは、モルタザーの父親行方不明事件に関与していたのは、殺害された被害者のうちの2人にすぎず、残りの被害者たちは連続殺害犯の犯罪行為を知ってしまったために犠牲となったということだった。

 またこの事件を詳細に継続捜査したところ、モルタザーと彼の兄弟が武装強盗やその他の悪行にも関わっていたことも明らかとなった。

〔中略〕

 事件を担当した判事らは、4件の重大犯罪を審理した後、モルタザーに公開でのキサース刑(同害報復刑)4回を宣告した。また、モルタザーは武装強盗と悪行の罪で〔公共の秩序を乱す〕反逆者に認定され、ファールス州革命裁判所も彼に死刑1回を宣告した。最高裁判所の判事により、モルタザーに下された死刑4回判決が支持されたことを受け、遺族らは殺害犯への可及的速やかな処罰の実施を求めた。

〔中略〕

 〔その結果〕連続殺害犯は司法高官の指示により、昨夜明け方ヘシュト/ケナーレ・タフテ郡の運動場にて、絞首刑に処された。

犯罪者集団「ロウシャンフェクル」(知識人)のメンバー3名も絞首台に

 「ロウシャンフェクル」(知識人)を名乗る戦慄の犯罪組織を動かしていた3名の人物も、法的手続きを踏んだ上で、昨朝シーラーズで公開絞首刑に処せられた。

 今回処刑された3名は、それぞれアボルファズル(28)、レザー(27)、セイエド・ロクノッディーン(28)という名で、83年〔2004年〕から、シーラーズで武装車上荒しを行ったり、またエスファハーンでは某コンピューター会社を襲撃するなどして、自身の犯罪活動をスタートさせていた。

〔中略〕

 21件の悪行と2件の殺人の罪に問われた容疑者らは、自身の犯行を自供した後、シーラーズ革命裁判所第1法廷の裁判官の判決によって反逆者と認定され、公開処刑が言い渡された。最高裁判所第32法廷の裁判官らも、この判決を支持した。重大犯罪を犯した犯罪者らは法的手続きを経たのち、昨夜明け方に絞首刑に処された。

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( 翻訳者:本岡英恵 )
( 記事ID:22265 )