アーヤットラー・マカーレム、ドキュメンタリービデオ『降臨、極めて近し』に対し、再び反発
2011年04月18日付 Mardomsalari 紙

「彼らは第2弾も制作しようとしている」「ビデオ『降臨、極めて近し』の関係者たちを厳しく取り締まるべき」。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、《時のイマーム》(お隠れ状態にあるシーア派第12イマーム)の降臨をめぐる問題やその待望論を、政治的・非政治的問題を追求するための道具にしている人たちがいると指摘した上で、信仰上の問題が一部の者たちによって弄ばれるようなことのないよう、こうした問題への適切な対応を司法に求めた。

 ハバル・オンラインがゴムから伝えたところによると、マルジャエ・タグリード(宗教の最高権威)の一人であるアーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーは、何百人もの神学生や宗教指導者らが出席するなか、ゴムの大モスクで行われた演説で、ドキュメンタリービデオ『降臨、極めて近し』が市中に出回っていることに反発した上で、司法機関に対しこの問題へのきちんとした対応を求めた。

 マルジャエ・タグリードである同師は、「敵が外からムスリムの信仰に危害を加えている状況下で、愚昧なる一部の人々は国の内側から、人々の信仰の基礎を揺らがすような行為に手を染めている」と指摘した。

 同師は、こうした人々は《時のイマーム》閣下を待望〔する人々の信仰心〕を政治的・非政治的問題を追求するための道具にしていると述べた上で、「私たちの信仰を侵すことは許されない。何らかの目的を達成させるための道具として〔マフディー降臨をめぐる問題を〕使ってはならないのだ」と強調した。

 ゴム宗教界でも卓越した教師である同師は、この問題は降臨に対する人々の信仰にダメージを与えるものだと述べた上で、「私たちは日々、時のイマームとその降臨に対する人々の信仰を一層堅固なものにするべく、高い問題意識をもち、行動を起こしていかねばならない」と述べた。

 同師は、時のイマームの降臨の時期を確定させることは、人々の信仰を害することになると指摘し、「外では私たちの敵どもがコーランを焼き払い、私たちにとって神聖なるものに対して大胆不敵なる挙に出ている。また内でも、信仰に対してさらなるダメージを加えようとしている者たちがいる。われわれはこうした状況に注意を怠ってはならない」と強調した。

 マルジャエ・タグリードである同師は、会に参加した神学生や宗教指導者らに向けて、「時のイマームの戦士として宗教を学んでいるあなた方は、宗教と人々の信仰の保護に率先して取り組むべき立場にいる。自らの使命を正しく実行しなければならない」と語った。

 同師は、「彼らはCDの第2弾を制作しようとしているとの情報も、一部から聞こえる。司法機関はこの問題に十分注意しなければならない」と指摘した。

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( 翻訳者:小原智恵 )
( 記事ID:22270 )