イスタンブル広域市環境保護局は、トプカプ宮殿とその中で保管している歴史的な作品を守るため、げっ歯類・害虫への対策を休みなしで続けていると発表した。
広域市当局は記者会見で、昨年の7月からトプカプ宮殿でげっ歯類・害虫対策が始まり、げっ歯類に対する薬剤散布は現在も継続中であることを発表した。
会見によると、トプカプ宮殿で行われている対策は、室内と室外の二つの異なる場所で行われており、げっ歯類・害虫対策に必要なものが事前に調べられ、45万平方メートルの宮殿全域に薬剤がまかれた。(事前調査で)げっ歯類の駆除ポイントの場所はトプカプ宮殿の配置図上で確認され、宮殿全体で少なくとも169のげっ歯類の駆除ポイントを設けることで十分と確認された。
作業の末、駆除ポイントにおびき寄せるのに必要なげっ歯類の薬剤の量が確定した。すべてのげっ歯類対策で、第一段階で1万9760キログラムのケーキ型の薬剤の使用のみで十分であり、結果としてきちんと点検された場合、げっ歯類の活動が5%以下に減少することが目算された。
発表によると、げっ歯類対策では繁殖の可能性がある巣が特定され、この地点に十分な量のジェルが塗布された。そしてこの作業の際、げっ歯類の活動が5%以下に減少した地点で、対策の回数を減らし、駆除ポイントの数が段階的に減っているとされた。
さらに屋根のある場所・ない場所両方で、24人の薬剤散布の作業員、4人の専門家、1人のチームの責任者が参加して、十分な害虫対策と薬剤散布が今月実施されたことが明らかにされた。サシバエ、ダニ、ノミ、サソリ、ゴキブリ、ムカデ、アリ、野生のハチに対して薬剤散布が行われた。いっぽう、後宮、古文書館、倉庫、展示室(聖遺物、スルタンの肖像画など)、バグダード、メジディエ、レヴァン、ソファのような屋根つきの亭と、第1・2・3中庭、「ゾウの庭」のような屋根のない空間で、害虫への薬剤散布が実施された。
環境保護局は、トプカプ宮殿の歴史遺産としての位置づけとその重要性のために、将来の世代に害を与えずに引き渡すことを目標に、あらゆる種類の継続的な害虫対策と、必要とされる薬剤の散布を行うことを決めた。この対策の一環で専門家の監督の下で、チームによる作業が一定の(時間的な)間隔で継続されると発表した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:22310 )