シャルムッシェイフで国際美術展開催、アラブ革命の殉死者に捧げる壁画を共同作成
2011年05月02日付 Al-Ahram 紙


■シャルムッシェイフの国際オストラコン祭に幅広い参加

2011年5月2日『アル・アハラーム紙』

【カイロ:ハナーン・アル=ナーディー】

造形美術のための国際オストラコン祭が、5年目を迎える今年もシャルムッシェイフで開催され、エジプトが自由と平和と安全の国であることを世界に示す。芸術祭は「平安の地での自由と平和」をテーマに明日から始まり、ヨーロッパやアラブの14カ国(サウジアラビア、レバノン、シリア、パレスチナ、チュニジア、イラク、クウェート、イエメン、トルコ、韓国、イタリア、ドイツ、ロシア、スウェーデン)とエジプトから26名の芸術家が参加して、5月6日までシャルムッシェイフで続けられる。

シャルムッシェイフ・オストラコン祭の総合企画者を務めたムハンマド・ホメイダ氏は、次のように述べた。「今年は一部のアラブ諸国で独裁政権に対する自由の革命が勃発したために、過去数年とは全く違った心持ちで芸術家たちが集まってきています。彼らが集まることはおそらく、このエジプトの美しいスポットが美と平穏と安全に満ちていることをはっきりと示すことで、シャルムッシェイフへの観光を活性化することも目標としているでしょう」。

「芸術家たちは平和や美、芸術、自由といった意味を込めて、世界中の様々な国からナーマ・ベイを訪れる観光客の前で絵を描きます。また、彼らは壁画のように巨大な絵を、国際的な共同作業によって描きます。これは、1月25日革命で自由のために殉死した国民や警官、パレスチナの自由の殉死者たち、チュニジアの、リビアの、イエメンの、イラクの、そして世界中の自由を叫ぶ革命が起こっている、またはこれから起こる国で、自由のために命を落とす人々に捧げられる作品です」

「壁画はシャルムッシェイフの公共の場に置かれ、1月25日革命とその殉死者や英雄の記念碑とされます。また、シャルムッシェイフおよび南シナイがエジプトの重要な一部であることを示す意味もあります。また、国際オストラコン祭の合間には、ワークショップで描かれた作品の展示も行われます」。

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( 翻訳者:川口航史 )
( 記事ID:22341 )