文化観光省、世界遺産国内暫定リストにコンヤのモスクなど4箇所追加
2011年05月05日付 Zaman 紙

コンヤ県ベイシェヒル市にあるエシュレフォールモスクがユネスコ世界遺産の国内暫定リスト入りに向け申請を行った。

文化観光省の声明によると、「ユネスコ世界遺産リスト」の文化財の数は増加しており、トルコからは9件の文化遺産が登録されている。世界遺産登録に先立ち提出される「暫定リスト」には、2009年にトルコから23の文化財が登録されたが、2011年にはこの数は27に上がった。

文化観光省はリストにある文化財数を増やすべく、4つの自然遺産と文化遺産を「ユネスコ世界遺産センター」に申請した。イズミル県のベルガマ、ハタイ県の聖ペテロ協会、コンヤ県ベイシェヒル市にあるエシュレフォールモスク、そしてシャンルウルファ県のギョベキリテペ考古学地区が、新しい遺産候補として「世界遺産センター」に書類申請された。

「世界遺産リスト」とは、ユネスコに属する「世界遺産委員会」により決定されており、世界にとって重要な価値をもつと認められ、また、その遺跡を有する国の政府によって保護されることが保証された自然財と文化財が登録されるもので、トルコからは現在9つの文化財が登録されている。このリストには2008年末以降は、世界中から合計878件の文化財と自然財が登録されており、うち文化・歴史遺産が679件、自然遺産が174件、複合遺産が25件である。

発表によると、「世界遺産リスト」加入のためエルトゥールル・ギュナイ文化観光大臣も重要視する景観地には、アフロディスヤス遺跡、リキヤ古代都市、サガラッソス遺跡、チャタルホユック古代遺跡、そしてペルゲ遺跡も入っている。

2009年候補リストに入った5か所以外に、アナトリアにあるエフェス、カライン洞窟、シュメラ修道院、アラハン修道院、聖ニコラウス教会、ハッラン、シャンルウルファ、アフラト墓石、ウラルトゥ時代のヴァン遺跡、オスマン帝国時代の城、ディヤルバクル城とその城壁、デニズリからドウベヤズトに続くセルジューク時代のキャラバンサライ、セルジューク朝時代の首都コンヤ、アランヤ城とその造船所、マルディンの文化風景、ブルサとジュマルクズクの初期オスマン時代の都市と地方の居住区、エディメセリミイェモスク、聖ペトロ教会とその泉、そして近郊の歴史地区、イスハクパシャ宮殿、ケコヴァのカシュ、ギュルルク山のテルメッソス国定公園も候補としてリストにある。

トルコが新たに申請した4か所が加わり、「暫定リスト」にその数27となった文化財が「世界遺産リスト」に載るか否かは、委員会が2011年6月19日から29日にかけて行う「第35回世界遺産委員会会議」で明らかになる。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:22383 )