ロマの人々(ジプシー)のフドルッレズ祭典、にぎやかに―エディルネ
2011年05月06日付 Radikal 紙


エディルネのロマの人々は、2人の預言者フズルとイルヤスが出会った日とされるの日を、雨などものともせず賑やかに迎えた。

エディルネで暮らすロマの人々は日が昇る前にトゥンジャ川ほとりにあるサライチにやってきた。この川は、ヤールギュレシ(オイルレスリング)が行われるクルクプナル草原があることで知られている。ロマの人々は降りしきる雨の中、楽しそうにダンスを踊り歌を歌った。

年頃の若い少女たちは一番色鮮やかな服を身に着け、川のほとりで打楽器やズルナの伴奏で楽しんだ。祭典の参加者たちは家のドアに掛けるために、豊穣と夏の到来を知らせる木から、その枝を折った。

ロマの人々の多くは、恵みをもたらすと信じられているトゥンジャ川の水で顔を洗い、川の水を家に持ち帰るため、ボトルいっぱいに水をためた。また、願いを書いた紙をトゥンジャ川に流した。

多くの写真家がこの華やかな賑わいを撮影した。ロマの長、フィクリ・オジャク氏はアナトリア通信社の記者に対し、「ロマのカカヴァ祭りは何にも決して邪魔されません。今年は雨の降る中フドルッレズの日を迎えました。豊作でありますよう!健康と心の平安で満ちた1年になりますよう!雨やぬかるみであっても、それも私たちの祭典です。この素晴らしい日を迎えられた、なんと幸せなことでしょう」と述べた。

フズルの日と呼ばれるフドルッレズの日の祭典は預言者フズルと預言者イルヤスが地上で出会った日とされる。フズルとイルヤスという言葉がひとつになり、方言で時と共にフドルッレズと呼ばれるようになった。民衆の間では、5月6日は冬の季節が終わり、暑い夏の日々が到来したという意味を持つ。

■信仰

汚れた家にはフズルが訪れないと考えられていることから、フドルッレズ祭典の前に、人々は家を隅から隅まできれいにする。また、フドルッレズの日に着るための服や靴が新調される。

フドルッレズの祭典はいつも、緑地や木々が生い茂る場所、水のほとり、廟あるいは聖人の墓のそばで行われる。また、春の新鮮な植物や、羊肉あるいは羊のレバーを食べる習慣がある。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:22402 )