サッカー連盟、ベシクタシュ戦での混乱でブルサ・スポルに歴史的処分
2011年05月12日付 Radikal 紙


トルコサッカー連盟は、5月7日土曜日にブルサ・スポルとベシクタシュの試合前に起きた事件から、ブルサ・スポルを3-0の敗北処分とした。緑と白をテーマカラーとするブルサ・スポルには今後5試合のホーム開催禁止と観客動員禁止の罰が与えられ、また、ティムサフ遠征の3試合でもサポーターの入場は認められない。

今週試合が予定されている対カスムパシャ戦と、新シーズン始めの遠征2試合にはブルサのサポーターを動員しないという決定に加え、今シーズン最終週の対ゲンチレルビルリィ戦と、新シーズンでホーム戦となるはずだった始めの4試合は、中立のスタジアムで観客なしで行われる。

■アルボアン代表:崩壊の瞬間

トルコサッカー連盟のリュトゥフィ・アルボアン副会長が明らかにしたこの決定により、今後ブルサ・スポルのサポーターは合計8試合を観戦することができなくなる。アルボアン副会長は、決して目にしたくなかった事件が起きたために緊急で集まったと述べ、次のように話した。「我々は暴力という件で崩壊の瞬間を経験しました。この種の事件が大都市の生活にどのような影響を与えるのかを知っています。これらの出来事はトルコのどの都市でも起こり得るし、より大きな破壊活動にも繋がり得ます。残念なことに、トルコサッカーの置かれた環境はぴんと張った弓のようなものです。我々は今日ここに、ブルサを処罰するためでなく、トルコサッカーをいかに暴力から救い出すかということで集まりました。トルコサッカー集団として我々が下した決定は、110時間に渡る話し合いで、様々な角度から何度も調査を重ね出されたものです」。

■ヤズジュ会長:これほど思い罰には値しない

対ベシクタシュ戦の前に起きた事件のため、5試合を観客動員なしで行うという処分を受け、3-0で審判から敗北を言い渡されたブルサ・スポルのクラブ会長、イブラヒム・ヤズジュ氏は、処分に抗議するため必要な手段を講じると述べた。ヤズジュ会長はこれほどの罰には値しないと述べ、「このような罰には値しないし、予期してもいませんでした。この罰は重すぎるのではないでしょうか。もちろんこの決定が文書として私たちに届いた後で必要な手段を講じます。ブルサはこの処罰に値しません」と話した。また、リュトゥフィ・アルボアン副会長が処分を言い渡す前に述べた「この罰はブルサやブルサ・スポルに与えられた罰ではない」という発言については、「これはリュトゥフィ・アルボアン副会長の個人的な意見でしょう。私にしてみれば、この処分は事件をさらに悪化させます。どの指導要綱にもこのような罰は載っていないし、こうした前例はありません。ブルサ・スポルがここで何をしましたか?試合をさせないためにわざわざシナリオを書いたのでしょうか?ブルサ・スポルは試合をしたかったのに、警察がベシクタシュをスタジアム内に入れられなかったのです。私たちが負うのはフィールド内での責任です。この決定に対し必要な抗議を行います」と話した。

■エルトゥールル・サーラム監督:「決定はまだされたばかり」

ブルサ・スポルのエルトゥールル・サーラム監督は、トルコサッカー連盟(TFF)がベシクタシュ戦でブルサ・スポルを3-0の敗北と判じたこと、ホームチームに5試合を無関係なスタジアムで、かつ観客動員禁止で行わせるという罰が与えられたことについて、現在ノーコメントだと述べた。エルトゥールル・サーラム監督は「決定はまだされたばかりです。今後、然るべき評価をします」と話した。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:22470 )