スィイルト県BDP系クシュナク候補、「我々の認めない憲法は作らせない」
2011年05月14日付 Radikal 紙
スィイルト県から出馬するBDP支援の無所属候補ギュルタン・クシャナク氏は「エルドアン首相、367名でなく、400名だったとしても、我々の認めない憲法は作らせない。」(訳者注:367名は、憲法改正に必要な議員出席数)
スィイルト県平和民主党(BDP)系国会議員候補で、前副党首でもあるギュルタン・クシャナク氏は、スィイルトでの集会で1万人近いの市民に向け次のように発言。
クシャナク氏は、今後の展開の中で、トルコで民主的な共和国家の建設、民主的憲法の策定、そして平和的かつ友好的な暮らしを築くために闘っていると述 べた。また、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が昨日(15日)「みなさんが私に367名の議員くだされば、私もみなさんのために憲法をつくりま しょう」と発言したことを受け、クシャナク氏は次のように続けた。
「さてこれから国民のみなさんと、われわれがどのような憲法を必要としているのか、共に決定したいと思います。そうでないものは認めませんよ。首相の与党が議員367名でなく議員400名を獲得したとしても、われわれの認めない憲法はつくらせません。ここにこのことを宣言します。トルコ国民は全員、タイイプ・エルドアン氏、つまり首相の、そして公正発展党(AKP)政権の本当の顔を知っています。2度とふたたび、彼が今のように傲岸に首相の椅子に座るような機会を与えはしません。
トルコ国民全員を信頼しています。民主的な憲法の作成において、具体的な青写真をみなければ、AKPに作成の許可を与えないことでしょう。私は、全トルコ国民の民主的な闘争にこの場所から敬意を表します。さていま、みなさんに伺いたいのは、みなさんがどのような憲法を必要としているかということです。ここで、この広場で決めようと思います、よろしいですか?アンカラの政治家たちに聞こえますように。タイイプ・エルドアン首相に聞こえますように。私たちにはどのような憲法が必要でしょうか。民主的で共和的なものを望んでいる?それとも民主的な自治を望んでいるのか?母国語教育は必要ですか?民主的なクルディスタン自治区を望んでいる?あるいは、すべての政治犯が解放されることでしょうか?クルドの民がリーダーとして認める、親愛なる(収監中の)アブドゥッラー・オジャランをみなさんの中に迎えたいという望みかもしれません。」
クシャナク候補の発言後、広場に集った人々は、アブドゥッラー・オジャランに賛同するスローガンを掲げた。クシャナク候補は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相おこなってきた戦争を引き起こす施策を次のように述べた。
「さてわが国の首相は、パレスチナの人々やパレスチナの子供達のことをお好きなようですが、さてはて彼は政権任期中に60ものイスラエルとの協力協定に署名しましたよね。政権の座にいるあいだトルコでも我々の予算から、財布から税金から、250億ドルをイスラエルに渡しているのです。イスラエルがそのお金で何をしたか。イスラエルでパレスチナ人の子供たちを殺したのです。結局これが、首相の平和にたいする態度なのです。パレスチナの民に対するこうしたダブルスタンダードな政治のつけも私たちに、そしてクルドの民にのしかかるのです。みなさんは250億ドルがなんのためにイスラエルに渡されたかご存じですか?軍需品の購入、戦車の購入、そして航空機を購入するためです。戦車や戦闘機を刷新するためです。IAIヘロン(訳者注:イスラエルの軍用機)、無人偵察機を得るため、そしてインテリジェンスのための素材をも購入しました。さてそれらを使って何をおこないましたか。パレスチナの幼子を殺害し、幼子の頭上に爆弾を降らせたのです。さぁ今こそ彼の戦争政略をまさに平和と兄弟愛(に満ちたもの)に正す日です、このことを皆さんがおこなえるのです、ともに、私たちとともにそうしたものを手にしましょう。」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:22491 )