チュラーン宮殿で3日3晩、夢の結婚式―インド人富豪カップル
2011年05月17日付 Hurriyet 紙


一組のインド人富豪カップルが、イスタンブルのチュラーン宮殿を貸し切って結婚式を行った。三日三晩続く夢の結婚式の詳細は非公開であるが、式を取り仕切ったFYMクリエイティブ・グループ社長ヤヴズ・オズデル氏から話を聞いた。

世界で最も裕福な事業家の一人、ラクシュミ・ミッタル氏は、おいのヴァルティカ・ミッタルさんの、人々に語り継がれるような結婚式をイスタンブルで行った。ヴァルティカ・ミッタルさ んとイギリスの事業家ウトサヴ・ゴネンカさんの、インドのしきたりにしたがった結婚式は三日三晩続いた。世界中からおよそ500名が式に招待された。式を取り仕切ったFYMクリエイティブ・グループ社長ヤヴズ・オズデル氏は、様々にうわさされてきた式の内容を明らかにした。

■一週間前から40名のコックが到着

オズデル氏によると、式の一週間前からロンドンとインドから40名のコックがトルコ入りした。コックの集団は、インド現地の食材と特別のスパイスを持参した。結婚式の間、招待客にふるまわれたインド料理は彼らがチュラーン宮殿で作った。また、1トン分の銀のフォークやナイフ、お皿がインドから運びこまれた。

■サイト・ハリム・パシャで「オスマンの夜」

夢の結婚式前日、カーニバルのようなパーティーが開かれた。招待客らに対し、三日三晩続く式にシャーマンダンスの出し物を用意した。式は5月3日、かつてのサイト・ハリム・パシャの別邸でのオスマン式晩餐会で始まった。招待客は船で来場し、豪華な料理とショーがふるまわれた。食事では世界の著名な4種の料理がふるまわれた。

■チュラーン宮殿でヘナの儀式

5月4日のヘナの儀式は、チュラーン宮殿で行われた。深夜、新婦ヴァルティカ・ミッタルさんの手足に「メドゥンディ」というヘナが塗られた。インドの舞踊とともに行われた式の一番の見どころは、ヴァルティカ・ミッタルさんの兄弟姉妹による劇で、新郎新婦の愛をテーマにしたミュージカルだった。

■シャンパンが水のようにふるまわれた

楽しみはこれだけではなかった。ヘナの後は、レストラン「スアダ」で豪華なパーティーが催された。パーティーは火や花火のショーで始まり、インドとトルコの伝統料理がふるまわれた。さらに、千本のシャンパン、ドン・ペリニヨンが開けられた。

■結婚式はピンク色

待ちに待った結婚式は、5月5日にチュラーン宮殿で行われた。ピンク色に包まれた新郎新婦は互いに花を送りあい、誓いの言葉を述べた。

■なぜイスタンブルか

ヤヴズ・オズデル氏:「イスタンブルは、ボスフォラス海峡と美しい景色で人々を惹きつけます。ミッタル氏の家族がイスタンブルを選んだ理由も、この都市のこうした魅力からです。」

■毎晩違う色

結婚式の前に行われたパーティーを含め、行事の間は毎晩違う色で彩られた。赤紫、薄紫、桃色、緑。絨毯にマット、ナプキン、台、台のカバーも、 その夜の色に合わせて用意された。装飾用に5万本の花が使われた。動物(象、クジャク、駝鳥、ラマ)をかたどった花のオブジェを造るのに、30人の職人が15日間かけて働いた。

■何人が働いたか

メップ・ツアー観光、FYMクリエイティブ・グループ、ダベト・クリエイティブ・グループの計250名が、式のために働いた。このグループに、インドとロ ンドンから呼んだ100人も加わった。全行事合わせて255名のダンサーと演奏家が活躍した。食事部門では、350名近いトルコ人とインド人のシェフが腕をふるった。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:22539 )