ユーロヴィジョンにクルド語の歌で参加する日が来るだろうか?
2011年05月18日付 Hurriyet 紙

ユーロヴィジョン・ソング・コンテストは、以前ほどではないにしても、今でもトルコで人気があり話題になっている。

今年のユーロヴィジョンにおいて我々は、トルコ代表として参加したユクセキ・サダーカトの準決勝敗退に悲しみ、その後アゼルバイジャン代表が優勝したことに対し国を挙げて歓喜した。

そしてその後、我々はユーロヴィジョンを忘れてしまった。
しかし今年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストでは小さな革命が起こった。
世界の「単一国家」の最たる代表格であるフランスが、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストにフランス語の曲で参加しなかったのである。
フランス代表は、コルシカ語の歌だった。
そうだ、そうなのだ。
地方言語・少数言語、地方行政に追加権利を与え、地方分権を支持する欧州評議会の国際協定に署名を行わない唯一のEU加盟国フランスについて私は言っているのだ。
フランス語を全世界に広める目的で「フランス語デー」を宣言し、全ての在外公館でこのための活動、祝賀式典を開催するフランスについて言っているのだ。
公用語のひとつがフランス語であるベルギーの大使が、NATOで公式スピーチを「英語」で行ったためにベルギーに正式抗議し、「NATOの公式言語は英語とフランス語だ。ベルギーの公用語のひとつもフランス語である。それなのになぜベルギーの大使が英語を使用するのだ」と大騒ぎしたフランスについて言っているのだ。
フランスの今年の参加曲は「ソグヌ」であった。
トルコ語で「夢」という意味だ。
フランスは、タブーを破った。
フランスのような「単一」国家であるトルコにとっては、この状況は非常に遠いものに見える。
我々はユーロヴィジョンには英語の歌で参加したし、今も英語で参加している、
しかしいつか、クルド語の歌で参加するのだろうか。
コルシカ語で言おう、これは「ソグヌ」、つまりまだ「夢」のように思えるのである…。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:22548 )