イスタンブルの廃墟新パークホテルに、22年をへて建築許可
2011年05月19日付 Milliyet 紙
イスタンブルのタクスィムに立ち、過去22年間醜い建造物としてまた見苦しい外観で人々の話題に上っていたパークホテルの建設について、モニュメント協会から重要な決定が出された。同協会は、アヤズパシャにある旧パークホテルに関して、建物をホテルとして整備するために準備された計画に許可を与えた。
同協会は、この建物が現在の姿からホテルとして整備されるために準備された計画を承認した。旧パークホテルを最初買収したスュルメリ・グループは、再建しようとしたホテルが建築計画に違反し、イスタンブルの景観を乱すことになり、そのままでは工事に許可が下りず、1994年に工事を中止した。建物の一部も壊された。
長い間工事中断の状態にあった建物を、2005年にメフメト・クトマンが当時20%出資していたオフェル一族経営のボアジチ・ホールティングが購入した。オフェルが工事中断の状態にある建物を買った際、この建物を好きなようにできるという保証を与えられ、オフェルもこの保証があったから購入のはこびとなったと言われていた。パークホテルは最終的に昨年7月にCVKグループが買収した。
同社は、タクスィムが観光地区であることから、管掌の文化観光省に対し現在の建物に階を増やすことなくホテルとして整備するための計画を提出した。文化観光省の投資・経営総局により準備された保護計画では、735スクエア25区画の、イスタンブルパークホテル・ツーリズムセンターとして示されていた。来年には完了するとしてイスタンブル第二文化・自然保護協会に提出された計画は、先日議題に上った。協会は、735スクエア25区画に関し、保護を目的とした計画を適切と判断し、パークホテルの建築を実施するよう許可した。
この決定を受け、22年間人々の話題となってきたパークホテルの工事が再開した。CVKグループは、パークホテルで開始する工事を2012年に完了する計画を発表した。ホテルの経営は、国際的なホテルチェーンに委託される計画であることがわかった。
■7つ星ホテル
CVKグループのマフムト・チェビク社長は、「ホテルをオフェル一族から1億ドル強の金額で100%自己資本の形で買いました。街の景観を乱したり、階層を増やすことなく素晴らしい建物として工事します。イスタンブルに7つ星の素晴らしいホテルをつくりあげます」と話した。
1989年にスルメリ・グループにより再建されていたパーク・ホテルの工事は、開発計画に反し、イスタンブルの景観を乱すことを理由に裁判所の決定により20階分が取り払われ、1994年に建設が中止されていた。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:22562 )