クルチダルオールCHP党首、クルド問題解決に政党間協力を呼び掛け
2011年05月20日付 Milliyet 紙
クルチダルオールは、テレビ番組「32.Gün」でクルド問題解決方法について説明した:「この問題は政府だけでなく、野党、市民団体、メディア、皆で解決しなければならない」
共和人民党(CHP)のケマル・クルチダオール党首は、最近次から次に明らかになるカセットスキャンダルで揺さぶられている民族主義者行動党(MHP)に対し、自らが主張することが必要と発言した。クルチダオールはクルド問題の解決には皆が協力できると話す一方、クルド労働者党(PKK)には無条件の武装解除を求めた。
CNNトルコで放送している「32.Gün」でメフメト・アリ・ビランドの質問に答えたクルチダオールは、最近盛んに取りざたされるカセット事件は、見ないふりをすべきであると語った。この問題について、ミリエット紙総編集長のアブディ・イペクチ氏を暗殺したメフメト・アリ・アージャを例として挙げて、クルチダルオールは次のように続けた:
「アージャが刑務所を出た後、メディアは決して彼について言及しないと決め、彼は忘れさられました。今回の件でもついても同じようになされるべきでした。もしも我々がこの国で法の優位性を守ろうとするなら、違法な手段によって入手された証拠ははねつけ、話題にしてはいけません。メディアも、常識を持った人たちも、政治家も、これを見ないふりをしなければなりません」
■危険な状況が発生
クルチダルオールは、最近のPKKとの衝突後、緊迫化している南東部でも、驚くほど危険な状況が生まれていると述べ、「首相は最近の会見で私に 『軍部が望むだけ、私はその要求にこたえた』と言いました。しかし武器だけでこの問題は解決しません。解決には政治組織がじっくりと腰を据えて考えなければなりません。国会において会派を作っている政党から有能な人物が集まって、この問題を解決するのです」と語った。
クルチダルオールは、皆、母語を学ぶ権利があると話し、自分自身はクルド語は知らないが、家族はデルスィム語という固有の言語を知っていると述べた。同氏は、恩赦のためにはまず社会的和解がもたらされることが必要であると強調し、その最初の条件はPKKが無条件に武装解除することであると述べた。CHPのリーダーは、「その後、じっくりと話し合うのです。もしも私が首相であったならば、全政党を話し合いの席に招きます。この問題は政府だけでなく、野党、市民団体、メディア、皆で解決しなければならないのです」と話した。
クルチダルオールは、「平和民主党(BDP)をPKKの一部とみなしていますか?」との質問に対して、「実はたまに彼らは自分たち自身をそのように説明するのです。本質的に何らかの関係があると彼らも言っています」と答えた。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:22585 )