ジェイラン監督、カンヌ映画祭で審査員特別グランプリ
2011年05月22日付 Yeni Safak 紙
第64回カンヌ映画祭で、ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督の映画『かつてのアナトリアで』が「大賞」を獲得した。
演出をゼイネプ・オズバトゥル・アタカンが手掛け、ユルマズ・エルドアン、タネル・ビルセル、ムアンメル・ウズネル、アフメト・ムムタズ・タイランが主要なキャストである映画の撮影は、ケスキンで実施された。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナとトルコの共同で、Eurimagesの支援を受けたこの映画は、ある医者と検事の12時間のスリリングに満ちた物語を描いている。撮影監督をギョクハン・ティリヤキが行い、2時間35分の映画シナリオは、エルジャン・ケサル、ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン、エブル・ジェイランによる。
■ジェイラン:賞を期待してはいなかった
ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督は、第64回カンヌ映画祭で映画『かつてのアナトリア』が「大賞」を獲ることを期待してはいなかったと語った。
授賞式で語ったジェイラン監督は、「映画祭で、映画を最後に上映されたので受賞を期待していなかった」と述べた。
ジェイラン監督は、審査員が映画祭の最後には疲れており、映画を十分に評価できない恐れがあるとし、審査員にこの賞に関しては感謝していると述べた。ジェイラン監督は再び、映画俳優らや制作者、全てのスタッフの協力に感謝した。
■ジェイラン監督のカンヌ行き
ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督は、映画『かつてのアナトリア』で5度目のカンヌ映画祭に出品をおこなった。ジェイラン監督のカンヌ映画祭の参加は、1995年に始まった。ジェイラン監督の最初の短編映画『繭』は、1995年にカンヌ映画祭で上映されたのち、長編映画『ウザク』で2003年に審査員特別賞を獲得した。
ジェイラン監督は、2006年に『心模様』という名の映画で国際映画批評家連盟賞を受け、2008年には映画『3匹の猿』で最優秀監督賞に選ばれた。
ジェイラン監督は、2009年には映画祭で審査員をつとめた。
■ギュル大統領からヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督に祝福
アブドゥッラー・ギュル大統領は、カンヌ映画祭で審査員特別賞を獲得したヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督を祝福した。
大統領府からの発表で、ギュル大統領が、第64回カンヌ映画祭で映画『かつてのアナトリア』が審査員特別賞を受賞したヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督に祝電を送ったことが明らかになった。
発表では、「大統領府は、カンヌ映画祭で再度受賞し、トルコに大きな名誉と幸福をもたらしたヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督に、国際的な分野においてトルコ映画の力を見せたこの重要な成功を祝福した」と述べられた。
(後略)
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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:22610 )