BBCのトルコ語配信部が、72年間続いたラジオ放送を終えた。
第二次世界大戦中に放送を開始したBBCトルコ語放送は、昨日(27日)夜、最後の「こちらBBCロンドン」という呼びかけ行い、その放送に幕を下ろした。ラジオ放送終了はBBCトルコ語配信部にとって辛い出来事だ。番組担当者のムラト・ニシャンオウル氏は、「ラジオ終了をみんな残念がっています。72年続いた伝統ですから」と語る。放送終了は、英国内で全業界で行われている緊急予算削減の延長線上に決定された。トルコ語を含め、全32言語で行われているBBC全世界配信は25%の予算削減の憂き目にあったという。今後人員削減も行われるが、インターネットやテレビ放送での配信は今後も続けられる予定だ。
ラジオ最終回では、アブドゥッラー・ギュル大統領とともに第9代共和国大統領を務めたスレイマン・デミレル前大統領や、放送に貢献したかつての新聞記者、通信員、政治家など多くの著名人が、BBCトルコ放送への思いを語った。
1939年設立のトルコ語放送には、ジャン・ユチェル、ハリト・クバンジュ、さらにはオルハン・ボランのような著名人も携わっていた。またゼキ・ミュレンや、ミュゼイイェン・セネル、トルコ映画俳優らが放送にゲスト出演したこともあった。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:22685 )