エルドアン首相、「クルド問題解決の障害は、BDP」
2011年05月28日付 Radikal 紙
エルドアン首相はエスキシェヒルでの選挙集会で、「クルド問題解決の前の最も大きな障害は平和民主党(BDP)である。共和人民党(CHP)や民族主義者行動党(MHP)、各党党首をも残念ながらBDPが意のままに操り始めた」と話した。
公正発展党(AKP)党首であるレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、同党がエスキシェヒルのオドゥンパザルで開いた集会で市民らに語りかけた。
エルドアン首相は最近、連続しているテロ事件に言及し、次のように述べた。
「先日もスィルヴァンである実業家が所有する工事用車両が、彼がAKP支持者であるとして燃やされた。また、メディア関係でも、ある新聞社をMHPの一団が車を使って襲撃し、ガラスが割られた。
はっきりいおう。選挙前に政治情勢に影響を与えるため、無実の女性に、ただ通りがかっただけの女性に一生の障害を負わせることは卑怯である。その爆弾を準備した者もその爆弾を運んだ者も爆発させた者もその計画を立てた者も卑怯である。それなりの人間性というものを持っていない。選挙前に平和で平穏な環境を破壊し、3票を得るために13、14歳の子供たちの顔をやけどを負わすのは卑怯であり、恥知らずで冷酷なことである。
私は無実の子供たちの顔にやけどをさせて票を集めようとする、この暴力的な環境で育てられたBDP党員たちに語りかけている。BDP党内に民主主義があり敬虔であると主張する(BDP系)無所属候補らに呼びかけている。あなたたちが寄りかかっているテロは、赤ん坊や子供、若者を殺し、無実の人々に障害を負わせている。それは神の愛に相応しいことだろうか?
この罪、責任、良心の呵責からどのように逃れることができるのか?これらの事件に対し民衆に自分たちのことをどのように説明するのか?これらの事件を強く非難することができるのか?このテロとの間に、まだ距離を置こうとしないのか?うち1つは明らかになっている。なんのことを言っているのか分かりますか?彼らはいう、「とりあえず、普通の金曜礼拝をし始めた」と。ああ、なんて奇妙な!「普通の金曜礼拝」!金曜は、いつから「公け」になったのか?必要なら、モスクも手に入れる、という。これは、無所属の立候補者の発言で、彼は敬虔なのだそうだ。
■「これほど良心が欠けているのか」
エルドアン首相は、「若者たちの手に火炎瓶を与え子供たちの手に石を与えて、その後ろに隠れる者たちと自分たちとの間に線を引かないのか?」と問いかけ、次のように述べた。
「これほど人間性を失ったのか?これほど良心が欠けているのか?ここ、エスキシェヒルから私は呼びかけている。クルド問題の解決の前の最も大きな障害はBDPである、テロ組織である。この国でクルド問題解決を望まず、若者たちの死に終止符を打つことを望まず、母親たちの涙で育てられたBDPである。解決に焦点を合わせた私たちの政治の妨害を望み、解決を遅らせることを望むBDPである。CHPであり、MHPである。」
■「CHPやMHP、各党党首をもBDPが操っている」
エルドアン首相は、「先日イスタンブルで、人ごみのなかで爆発した爆弾によって警官1人と民間人7人からなる8人が負傷した。出勤するためそこを通りかかったある女性が残念なことに障害を負った。昨日(27日)、ジズレで13、14歳の子供たちが生活する寮で火炎瓶による襲撃があった。残念なことに3人の生徒がやけどをおい負傷した」と話した。
エルドアン首相は、「CHPやMHP、各党党首をも残念ながらBDPが意のままに操り始めた」と話し、次のように述べた。
「ごらんなさい、CHP党首はハッキャーリでの選挙集会で、自分に対しどのような仕掛けが行われたかを見ていないし、見ることができない。CHP党首と取引きが行われている。『ここにはCHPの旗はあってもトルコ国旗はだめだ』と。そして実際、ハッキャーリのクルチダルオールCHP党首の集会にはトルコ国旗は1つもなかった。なぜなら聴衆はCHP党員ではなく、BDP党員だったからである。愛国心はどこにいったのだ。そのCHPに私たちは6月12日に教訓を教える準備ができているのだろうか?残るは14日、今日を入れて15日である。15日でエスキシェヒルを一戸一戸、回ろうではないか?親愛なる兄弟たち、若者たち、私は特にあなたたちに呼びかけている。どうか、熱心に運動してほしい。女性のみなさん、特にあなたたちに呼びかけている。一戸一戸、回ろうではないか?この話を、どうか聞いていない人々に話してください。」
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:22687 )