ケナン・エヴレン元大統領、「80年クーデター」捜査で事情聴取へ
2011年05月30日付 Radikal 紙
今なお続く1980年クーデターに関しての捜査の一環で、当時の国家安全委員会メンバーのうち、第7代トルコ共和国大統領のケナン・エヴレン、現職陸軍大将のタフスィン・シャヒーンカヤの両氏に対し電話で、検察当局から出頭要請が出された。
事情聴取のためにアンカラ裁判所へ出頭要請された両氏に、今週中には正式な書面での要請も送付される。80年クーデター捜査を非公開で継続することを決定した検察は、事情聴取も段階的に進めていくと話した。エヴレン元大統領とシャヒーンカヤ陸軍大将に対し検察官からは、クーデターの時期に拷問を指示したかどうかが問われる。
▅ 「とても重要な進歩」
大統領補佐官で国会議長を務めるメフメト・アリ・シャーヒン氏は、80年クーデター当時国家安全委員会メンバーだったエヴレン元大統領とシャヒーンカヤ陸軍大将が事情聴取にかけられることについて「とても重要な進歩だ」と話した。
時効の議論が思い出されるこの件について、「事情聴取の結果に何か期待をしていますか?」との質問に対してシャーヒン氏は、「この問題には2つの異なる見解がある。どちらにしても、聴取が行われるし、私たちはみなでその推移を見守ることになる。また、今日は5月30日である。3日前の5月27日は、1960年クーデターから51年目に当たるため、トルコでは軍が政治に干渉することがどれほど不要なことであったか、(クーデターで)トルコが何を失ってしまったかについて、非常に多くが語られた。60年クーデターの51周年があるこの月に、80年クーデター当時の関係者が事情聴取にかけられるという進展が起きたことに私は注目している」と話した。
シャーヒン議長はビルギン・バランル陸軍士官学校司令部大将の逮捕が請求された件について、これを評価する一方、この件は現在も審議中であり、その経緯に関し言及するのは正しいことではないとも発言した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:22711 )