共和人民党、8年ぶりにディヤルバクルで選挙集会
2011年05月31日付 Milliyet 紙


ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、「トルコはひとつだ、誰も分割を望んでいない。皆、兄弟姉妹のように平和のうちに暮らそう」と言い、「イズミルと、ディヤルバクルの状態を同じにする」と話した。選挙集会ではたくさんのトルコ国旗が掲げられた。

ケマル・クルチダルオールCHP党首は、党のディヤルバクルでの選挙集会で演説した。党首は演説の冒頭、妻のセヴィム・クルチダルオールさんと共にディヤルバクル市民に対し挨拶した。演説の内容はおよそ以下の通りである。

■皆さんに牢屋ではなく工場を造ります

「新愛なるエルドアン首相はディヤルバクルに来て話をしました。職を求めるディヤルバクルの若者達は、強く『ここに工場を造れ』と言います。首相は『ここに工場を造るつもりはない』と、2005年に言っていました。そのあとは『昔のディヤルバクルの牢屋を取り壊しましょう。現代的な牢屋を建ててあげます』と言いました。しかし、私ケマル・クルチダルオールは、愛すべきあなた方に牢屋ではなく工場を造ると言っているのです。昔の牢屋では数々の大きなドラマがありました。その牢屋は博物館にします。もし望むなら、過去と一緒に清算しましょう。」

■エルドアン首相政権時代に110の未解決事件がある

「エルドアン首相政権時代に110の未解決事件があります。治安当局により殴り殺された人数は315人です。収監され、手当てをすることも許されず、そのために命を落とした人数は212人です。収監者は2005年には28,000人でしたが、2009人には52,512人にのぼりました。自身の信条を主張して捕まった人は2010年の上半期に596人、年間推定逮捕者数は1,219人です。2009年には177人の子供が投石により逮捕されました。年間で722人が投獄されました。」

■アフメト・アリフはアディロシュ・ベベという詩の中で「こいつらを知れ」と言います。私もそう思います

「クーデターに反対だと明らかにしました。クーデターがトルコ国軍服務規程第35条に則って実施されたと考えているなら、『それを変えよう』と述べました。『あなたたちCHPはポピュリズム政治をしている。修正案提出はできない』と言いました。修正案は準備しましたが、公正発展党(AKP)は歩み寄りませんでした。できるはずがない、民主主義的でないのですから。アディロシュ・ベベという詩では『こいつらはヘビやムカデだ。彼らは私たちの食べ物にもの欲し顔だ。それを知り、大きくなれ』と言います。私も同意見です。」

■「公正発展党のいうことには一定の理があった」

「我々に対し、ディヤルバクルには来られないでしょう。スィヴァスより東には行けないでしょうと言ったのです。我々はこうして来ました。彼らの言うことももっともです、今まではアンカラにいながら「CHPに投票してください」と言っていたのですから。新しいCHPは、新しい認識をもってここにいます。これからはもっと頻繁にディヤルバクルを訪れます。」

■最大の分離主義者はエルドアン首相である

「あなたたちの会合にはなぜ国旗がないのか、と首相はいいます。国旗を利用して政治をすすめるのが(まさに)分離主義です。(つまり)最大の分離主義者はエルドアン首相自身なのです。」

■「私にとって皆さんは、支援者ではなく、同じ国民」

「人口150万人のディヤルバクルには民間の空港はありません。あなたたちへの約束は実現されないままです。AKPは投票してもらいながら、あなたたちに関心を寄せていません。私達CHPは、票を得られなくても問題解決に向けて取り組みます。なぜなら私にとって皆さんは、支援者ではなく、同じ国民だからです。」

■「恥というものを失ってしまった人物は、若者に無益だ」

「大学入試センター」(ÖSYM)センター長を辞職させたいと言っていますね。その人物の名前はアリ、苗字はデミルです。恥というものを失ってしまった人物からはよいことは生じません。若者に希望を生みません。こういったことをしてもなお彼が辞めないなら、私に権限を与えてください。彼を辞職させます。」

■エルドアン首相へのテレビ出演呼びかけ

「エルドアン首相、私の前には立てないでしょう。立つには3つの条件があります。あなたのしたことを清算すること、他人の生存権を侵害しないこと、そして大胆でなければなりません。」

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:22725 )