選挙前日、観光地はからっぽ
2011年06月11日付 Milliyet 紙


ムーラ県のボドルム郡では、総選挙を理由に、この地で休暇をとっていた国内からの観光客の大部分がそれぞれの街に帰り、ビーチがからっぽになった。別荘地区やホテルのビーチが、すっかり人気のない光景につつまれる一方で、各バス会社は投票に向かう者達のために、臨時便を用意した。

総選挙を前に、(トルコの)人気観光地の一つであるボドルムやその周辺の街のビーチの大部分がからっぽになった。夏期休暇のためにボドルムに来ていた者達は、休暇を中断し、投票を行うためにそれぞれに街に帰った。各バス会社は、生じている混雑を理由に臨時便を用意し、国民が(投票出来ないという)被害を受けないことを保証した。ボドルムのバスターミナルは一日中賑わっていた。共有別荘で休暇を過ごしているトュライ・エルギョルさんは「私たちは休暇をきりあげて、投票のためにサムソンに戻ります。多くのことを期待しているわけではありませんが、二票は二票ですし、私たちの票を活かすつもりです」と語った。弁護士のレハ・エルギョルさんは「選挙のために、私たちは休暇を前倒しし、そして選挙のためにサムソンに戻ります。休暇を切り上げ、投票するためにボドルムから離れます。それがなければ、こんなにいい天気だから、もっといたいのですが」と話した。オスマン・カラさんは、「選挙のためにイスタンブルに向かいます。総選挙で私の票を投じるつもりです。選挙戦は、ごたごたしていたと思います」と語った。

アズラ・ギュネルさんもイズミルに投票を行うために戻ることを明らかにした。ギュネルさんは「どの党が抜け出るのかは明らかです。前回の選挙と異なっている雰囲気はありません。それどころか、今年はあまり、選挙らしい気がしませんでした。旗を掲げ、音楽を鳴らすかわりに、選挙公約を説明して欲しいのです」と答えた。ムーラ大学の学生であるエリフ・カラさんは、「私たちの学校は休暇に入っていて、本来はもう少しここに居られるのですが、投票のために戻ります。選挙バスが、選挙の音楽を鳴らして走りまわることが、私はとても不快です。私達の票は音楽に投票するのでしょうか?旗を掲げたり、音楽を鳴らす代わりに、選挙公約を説明してほしいものです」と述べた。ガムゼ・イチョズさんは「選挙のためにフェトヒヤに戻ります。私の票を投じるつもりです」と語った。

パムッカレ観光旅行代理店の当直長であるアトマン・ビルメンさんは「イスタンブル、イズミル、アンカラ、そしてアンタリヤ方面に、一時間に二本の臨時便を用意しました。とても混み合っていますが、我々も国民が困らないよう、精一杯努力しております」と話した。

■ ビーチはからっぽ

ボドルム郡のトルグトレス、オルタケント-ヤフシ、ビテズ、ギュンドアン、そしてヤルカヴァックの街々にあるビーチは、投票を望む者達がそれぞれの街に帰ったことで空っぽになった。非常にたくさんのビーチチェアの上に、数名のみがいる様子を、ちょっとした見ものだ。アクヤルラル村でレストランを経営しているヌル・ハヤット・アタカンさんは「ボドルムでは休暇シーズンの到来で国内旅行客で賑わいを見せ始めていたところでした。しかしながら、ここ数日でボドルムはすっかり空っぽになってしまいました。今日もビーチは静まりかえっています。選挙の終了とともに、ボドルムに再びとても賑わうことを、またビーチが人で一杯になることを私たちは待っています。重要なことは、総選挙が、この国にとって良いものになることです」と語った。

アクヤルラル海岸で日光浴をしていたニルギュン・カヴクチュさんはといえば、イスタンブルから休暇で来たことを、しかしながら投票のためには戻らないことを明らかにした。カヴクチュさんは「結果が明らかな選挙に投票する気にはなれませんし、そのためにイスタンブルに戻るつもりもありません。しかし、この地で休暇を取っている者達の内10人中9人が投票をするために、それぞれの休みを切り上げて帰りました」とし、選挙に棄権することで、反対の意思を表明したとのべた。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:22852 )