エジプト外相、シリアの危機打開に向けて欧米諸国に働きかけていると言明
2011年06月12日付 al-Hayat 紙

■ アラビー・エジプト外相:「シリアの真剣かつ速やかな改革を願い、閉塞状況を避けるため欧米諸国に働きかける」

2011年06月12日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

 エジプトのナビール・アル=アラビー外相は、「シリアの安定はアラブ民族の 安全保障の問題であり、シリア政府が民主主義と改革と変化を掲げる人々の要望に沿ったイニシアティヴを打ち出すことを願う」との見解を語った。

 アラビー外相は本紙の単独インタビューで、エジプトが欧米主要国にシリアへ外相などの使節を送るよう働きかけていることを明かした。シリアの危機打開を目指す交渉を行い、国連安保理で中露両国に反対されながらも欧米諸国が採択を試みている、シリアに対する強硬な決議を阻止することが目標だ。

 アラビー氏はさらに、エジプト側は声明は控えているものの舞台裏では努力していると述べ、シリアの真剣な改革が、民衆革命の要求に応えるべく日程を定めて直ちに開始されることを願っていると語った。

 本紙の「イランとの国交再開や、両国の関係が自らの安全に影響を及ぼすことに対する湾岸諸国の一部の懸念」についての質問には、「湾岸の安全は我々の安全であり、私は以前にも湾岸の安全保障は越えてはならない一線だと述べた。イサーム・シャラフ首相は『越えてはならない壁だ』と呼んでいる」と答えた。

 またアラビー氏は、「外交関係が断絶していたというのは正しくない。両国の大使クラスの外交官によって運営される利益代表部が第三国にあった。そして今、国交再開の計画が向こう3か月以内に次のエジプト議会で可決される見通しだということだ」

(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:22859 )