イランでは24分に1人が交通事故で命を落としている(1)
2011年06月07日付 Mardomsalari 紙

【モハンマド・ジャヴァード・サーベリー】

 現在、イランと同レベルの国々には1500人に対して400台の車がある〔3.75人に1台の割合〕一方で、我が国イランでは1000人に対して150台の車〔約6.67人に1台の割合〕があるとされる。にもかかわらず〔=イランの車の保有率は平均よりも低いにもかかわらず〕、イランにおける車の台数は10年前と比べて4倍となっている。79(2000)年には300万台だったものが、89(2010)年には1200万台に達しているのである。

 近年では、交通事故の件数とそれによる死傷者数も急増している。手元の統計によれば、77(1998)年には14,981名が事故により命を落としたが、10年後の87(2008)年には、その数は23,362人にまで増えているのだ。

 近年の交通事故の死傷者数に関しては、看過できないほどの統計上の違いがあるが、しかし一年間の交通事故死者数は2万3千人を越えているということで、どの専門家・行政の責任者も一致している。

 治安維持軍交通警察長官のエスキャンダル・モオメニー氏は、この件について「年間2万3千人が交通事故により亡くなり、27万人が負傷している。この数字はかなり高いと言え、この点で世界でもトップクラスである」と述べている。

 他方、モルタザー・バフティヤーリー司法相は、交通事故によって命をおとした人の数は2万4千人に上るとし、国家賠償金庁のジューラーイー長官は「年間3万人が交通事故により命を落としている」と述べている。

 行政の責任者たちが互いに矛盾する数字を提示することはよくあることだが、すでに述べたように、年間2万3千人以上のイラン人が交通事故で亡くなっていることで、どの関係者も一致しているようだ。

つづく


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( 翻訳者:佐藤佳奈 )
( 記事ID:22902 )