エルドアン首相「もっと得票できたはず」、満足を知らず
2011年06月15日付 Milliyet 紙

首相にとって50%の得票率は不十分であったようだ。エルドアン首相は、なぜ得票率が低かったのかの原因に関するレポートを中央執行委員会から求め、「ウードゥル県から議員が出なかったことを残念に思う」と話した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相を議長とし党本部にて前日行われた中央執行委員会、そして昨日開催された中央決定執行委員会会議において、選挙での50%の得票率を議題にした。
このなかで、エルドアン首相が「なぜより多くの票を獲得できなかったか、これに関する調査、分析がされるべき」という指示をだしたことが明らかになった。公正発展党から国会議員を出すことができなかった3県の状況を取り上げた昨日の会議では、エルドアン首相が「ウードゥル県からはなぜ議員を出すことができなかったのか。私は残念に思う。この原因を調査するように」と話したことが明かされた。

会議では新憲法に関する委員会の設立、そして今後決定されるスケジュールに基づき諸政党や非政府組織と漸進的に審議を行う決定がなされた。エルドアン首相は「いくつかの会見には、私が出席する」と話した。

■憲法委員会の設立

エルドアン首相を議長とし党本部にて2日間行われた執行会議では選挙結果の評価が行われた。公正発展党の執行委員らは、それぞれの県における得票率、得票分布に関する詳細情報をエルドアン首相に報告した。エルドアン首相も選挙結果の分析とレポートとしての提出を望んだ。エルドアン首相は、公正発展党が国会議員を出すことができなかったトゥンジェリ、ハッキャーリ、ウードゥルの3県に関し、さらなる調査指示も行った。

ウードゥルから議員を出すことができなかったことを残念に思っていると述べたエルドアン首相に対し委員らは、この都市では人口におけるアゼリー系トルコ人やクルド人の割合が大きく、民族主義者行動党の候補者がアゼリー系であったと説明した。多くの県で、より多くの票を獲得することができると述べたエルドアン首相は、委員らに対し「なぜより多くの票を獲得できなかったか、これを調査するように」という指示を与えた。

昨日の会議では新憲法に関する委員会の設立も採択された。この委員会は、準備を整えたのち、諸政党や非政府組織と漸進的に協議を行う決定がなされた。エルドアン首相も新憲法に関する取り組みを始めたと述べ、「私もいくつかの会見に出席する」と話した。
会議では、組閣の過程に関連し中央決定執行委員会から中央執行委員会への権利譲渡を含む決定もなされた。

■国会会派副代表も刷新予定

会議では、トルコ大国民議会の議題についても取り上げられた。公正発展党会派副代表選挙は、宣誓式のために第24回国会が開会される日に行われることが決定された。高等選挙委員会が発表する予定のスケジュールによると、国会が6月28日か29日に召集されるだろうとされているが、新たな公正発展党会派も同日に会議を行い5名の会派副代表を任命すると決まった。このように、公正発展党運営における最初の変更は会派運営組織で行われる予定である。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:22908 )