治安維持軍総司令官代理は、服装の乱れと、〔路上で女性に声をかけるなど〕市民の貞節に迷惑行為を働く者たちを取り締まるための道徳的安全計画の新たな段階を、テヘラン、ならびにギーラーンとマーザンダラーンの両州で、ホルダード月25日〔6月15日〕から開始すると発表した。
ジャーメ・ジャム紙の報道によれば、アフマド・レザー・ラーダーン司令官は記者会見で、次のように述べた。
夏の到来にともない、治安維持軍は自らの義務や市民からの要望に基づき、市民の貞節に迷惑行為を働く者たちや服装の乱れた者たち、及び騒音問題に対する取り締まり強化計画を開始する予定だ。
この計画では、これまでと同様、服装の乱れに対する取り締まりの基準は、女性に対しては短いマントや〔体のラインの出る〕細身のマントを着たり、頭の前後から髪の毛が見えてしまうようなスカーフを着用したりしていること、となる。男性に対しては〔ヘビメタ・グループなど〕「逸脱したグループ」のシンボルマークが入ったけばけばしい服を着用していること、というものである。
同氏は、服装の乱れた人はその他の人たちに比べて4倍も〔痴漢やナンパなどの〕迷惑行為に遭遇する危険にさらされていると指摘し、「計画では、警察はホルダード月25日から、テヘラン、ならびにギーラーンとマーザンダラーンの両州において、計画の実施に踏み切る」と付け加えた。
ラーダーン氏によると、この計画には、司法当局の命令により騒音問題の取り締まりも含まれており、騒音を引き起こしている車には停車命令が下され、〔騒音の元となる〕異常なパーツについては司法当局に没収されるという。
同様に、警察はこの計画で、自家用車の中に犬を同乗させていたり、公道上で犬を散歩させている者たちも取り締まる予定とのことだ。
同氏はその上で、「同計画では、交通治安バイク隊が結成され、高速道路や一般道で見回りを行い、同乗者であれ、運転手であれ、服装がふさわしくない者に対する取り締まりを行う。摘発された者たちの車は〔警察が管理する〕駐車場へ移動され〔そこで一定期間差し押さえられ〕る。服装の乱れた者たち自身についても、治安当局に報告されることになっている」と明かした。
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( 翻訳者:塩尻菜穂子 )
( 記事ID:22913 )