今日終業式、1600万の子供たち、明日から3カ月の夏休み
2011年06月17日付 Hurriyet 紙


今日、授業終了のベルとともに、1600万人の生徒が、180日間の授業日と約8ヶ月間のカリキュラムを終えた疲れをいやす、3ヶ月間の夏休みに入る。夏休みが始まるにあたって、保護者が成績表を前にどう対応すべきかと生徒の夏休みをどう有効活用すべきか専門家にコツを聞いた。

専門家は、「自分の子どもを、絶対に他の子や、特に兄弟と比べないように」と注意する一方、保護者に自分の子ども時代のことをよく考えるよう勧める。初等教育学校と中等教育学校(日本では小学校、中学校、高校にあたる)の約1600万人の学生が、今日通信簿をもらう。授業終了のベルが鳴るのとともに生徒は、3ヶ月の夏休みに入り、保護者が通信簿の成績にどう対応するかや生徒の夏休みをどうすごすべきかは、とても大事な問題になる。

通信簿の成績が良い生徒が待ち望む夏休みが、通信簿の結果のよくない生徒にとっては不安を生み出す、と専門家は語り、保護者に注意を促す。「通信簿は、子どもの成功、失敗を示す文書ではない」と語る専門家は、通信簿が生徒がおかれた教育環境のなかで、生徒に求められている知識や体育の分野での達成度がどの程度かを示すものだと述べる。

専門家は、保護者に「通信簿を子どもの個性全体に対する一つの評価として使わないように。自分の子どもを他の子や特に兄弟と絶対比べないで」と注意する一方、他の子どもと比べる代わりに、自分の子ども時代と比べることを勧める。専門家は、「自分が子供の時にいやだったことを、自分の子供にしないように」と言い、宿題がおおすぎないようにと警告する。夏休みは休息の期間と考えて、生徒に過度な宿題を与えないように専門家は言い、生徒には、夏休み中に読書、映画館に行くこと、家族と社会・文化活動に参加することを推奨する。

■教育組合は保護者に常識的に、と訴える

教育組合は、通信簿で悪い成績を取った生徒に対し、保護者は常識的にふるまう必要があると強調する。関係者たちは、「保護者は、子どもに強圧的であってはいけない。不必要なおせっかいは子どもの学校や授業への関心を奪ってしまう。そのかわり、教師と保護者が協力しなくてはならない。そして、子どもの成績が悪い原因を取り除く努力が必要だ」という見解を示している。

■夏休みはテレビでなく、社会活動を

専門家は、生徒が夏休みによく計画を立てることが重要であり、夏休みにできるだけテレビを観ないこと、そのかわりにサマースクールやスポーツや社会活動に参加して時間を有効に使うよう語る。「上手く時間が使えた夏休みは、いい一年を意味する」という専門家は、夏休みが、忙しい学期の後の休息の時間でもある、とする。しかし専門家は、休息が、時間を“むなしく”過ごすことではないと注意し、読書は疲れる作業ではなく、夏休みにも読書を中断してはいけないと語る。専門家が夏休みにやるべきことについて以下のように述べた:「できるだけテレビは観ないように。そのかわりにサマースクールやスポーツや社会活動に参加して時間を有効に使うように。バカンスにでかけたら、10~15日は勉強を休むように。これは一般的に心を休めるために必要な時間だ。7月はドリルなどをしなさい。毎日最低30分は勉強の時間を取りなさい。8月は15日以後勉強にさらに励みなさい。まず、去年の復習をして、その後例題や試験解答をやってもよい。学校が始まる一週間前に勉強をやめなさい。これは休息に十分な期間でしょう。」

■通信簿を受け取る前に窓から墜ちて亡くなる

コンヤで、初等教育学校6年生のウムメト・コチェル君(12歳)が、通信簿をもらうため、朝早く起きて家族と一緒に朝食を取った後、椅子の上に上り、窓から下をみていたが、その後バランスを失い窓から墜ちた。バランスを失って8階からコンクリートの地面に墜ちたようだ。コチェル君は病院に運ばれ、全力の治療にも関わらず命を落とした。コチェル君は、通信簿の成績も悪くなく、進級に十分の程度の「良」だったという。

メフメト・ヌリ・キュチュクキョイル初等教育学校6年生のウムメト・コチェル君は、県中央のセルチュク郡ヤズル地区メネクシェ通りに住んでおり、今日6時半頃に起床した。通信簿をもらえると喜んでいたコチェル君は、家族と一緒に朝食をとった後、居間で着替えている時、椅子に上り、窓から下を見ようとした。この時バランスを失ったコチェル君は、8階からコンクリートの地面に墜ちた。音がして息子が墜ちたことに気づいた門衛の父ドゥラン・コチェル氏(45歳)は112番救急サービスに連絡した。その後、庭におり、血まみれの息子を発見した。

重傷のコチェル君は、救急車でベイヘキム国立病院に運ばれたが、治療もむなしく亡くなった。4人子どもがいるコチェル一家の2番目の子どもだったコチェル君の通信簿の成績は悪くなく、進級に十分の程度の「良」であり、学校の友達からも好かれていたようだ。事件に関する調査は続いている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:22935 )