PKK 、停戦宣言を延長―イムラル島オジャラン指示
2011年06月18日付 Radikal 紙

イムラル島でPKKのリーダーと面会した弁護士らは、オジャランがPKKは停戦状態を続けるべきだと指示したことを明らかにした。

PKKのリーダー、アブドゥッラー・オジャランは、PKKが民主的解決のお膳立てをするために約1年にわたり継続している停戦状態を今回も延長するべきだとの見解を示した。労働・民主主義・自由グループ、公正発展党(AKP)及び共和人民党(CHP)にクルド問題の民主的解決の責任があると強調したオジャランは、「交渉と曖昧な時間が過ぎれば過ぎるほど解決のチャンスは遠ざかっていく」と述べた。

アスルン法律事務所は、6月15日に依頼人のPKKリーダー、アブドゥッラー・オジャランと行った定期的な面会について説明した。オジャランといくつかの重要事項を共有したことに注目が集まった会見では、依頼人のオジャランが一時国を代表して面会していた委員会が、15日の弁護士面会の前日の14日に再度面会していたことに注目が注がれた。「委員会とのこの面会でクルド問題の民主的で平和的な解決策に関する意見交換がおこなわれたと口にした」と説明された会見では、「依頼人は、特にクルド問題を民主的な憲法で解決する策について委員会と意見交換した。委員会も対話の当初から問題に真面目に取り組んでいること、憲法上の解決について明確な取り組み姿勢を明示したと述べた」と説明された。

■「グループ、AKP、CHPに責任がある」

会見では、オジャランが6月12日の選挙に注目していたことが指摘された。会見では次のように述べられた。「労働・民主主義・自由グループが手にした選挙の成功と国会で強まったその代表力、及びAKPが獲得した高い得票率は、新しい政府にクルド問題解決に関する大きな責任を負わせたこと、また選挙期間中CHPが事実調査委員会と賢人委員会(設置)を提案し、地方自治に関する肯定的な見解を示したことに関し、期待できる進歩だとして評価した。この友好的な事態の展開は、問題の民主的な憲法による解決に貢献しうる真摯な指標と見られ、これが生み出している雰囲気をうまく活かす必要がある」。

■「停戦宣言を延長せよ」という要求

アスルン法律事務所は、オジャランが停戦について指摘したのにも注目した。会見では、オジャランによる停戦に関する要求が次のように示された。「依頼人は、PKKが民主的な解決を進めるためにおよそ1年にわたって続けている停戦状態が今回も延長されることは利益になると明らかにし、この方向で呼びかけを行っている」。

■「曖昧さは解決のチャンスを遠ざける」

会見では、オジャランが交渉期間が長引くことによって起こる障害についても触れたことが明らかにされた。「一方、依頼人は交渉期間が長引くことと曖昧さが生み出すリスクと障害も重要視している。曖昧な状態が長引けば長引くほど、衝突、結果的に死者、集団逮捕が生じ、この状態が国民に影響し、解決ではなく手詰まり状態を生み出す要因になる。言い換えると交渉や曖昧な時間が過ぎれば過ぎるほど、解決のチャンスは遠ざかる」と話された。

■国会へ「役目を果たせ」との呼びかけ

会見では次のように話された。「曖昧さが生み出すリスクと危険を念頭に置き、トルコ大国民議会が、1920年代の創設期のように、特別な状況にて対応することになるという歴史的な使命感をもって行動するよう呼びかけている。このため、国会が交渉が進まないのを抑止する方策をとり、クルド問題を民主的な憲法にて解決するという決定をとり、(解決を)呼びかけることにより歴史的な役割を果たす必要があるとする。依頼人は、問題の民主的な憲法による解決に関する国会の呼びかけに自身の側から返答の用意があるとも明らかにした」。

■「責任感をもって取り組む」

アスルン法律事務所の会見は次のように終わった。「親愛なるオジャラン氏は、クルド問題の憲法上での解決の可能性が、非常に熟したこの歴史的なとば口で、トルコの知識人、作家、政治家をはじめとした全ての市民社会と民主的な世論が解決の過程に責任感を抱いて取り組むことの重要さについて強調した」。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:22939 )