イスタンブル弁護士協会の前会長であるユジェル・サイマン博士が、憲法改正に関して興味深い見解を発表した。
サイマン博士は、(憲法改正のためには)330名という国会議員数は必要ないと主張した。同氏は、現行の憲法の規定に拘束されたままでは新憲法制定のための作業は出来ないとし、以下のような見解を示した。「廃止しようとしている憲法の規定に縛られたまま、その憲法の条項を改正しようとしているかのように進めていては、新しい憲法をつくることはできない。別のやり方をしなければ、新憲法にはならない。以下のことが行われなければならない。国会は憲法作成のプロセスを開始するためにその手順を明らかにし、決断を下さなければならない。そして憲法制定議会のように取り組まなければならない」との説をぶちあげた。ユジェル・サイマン博士はまた以下のように話した。「重要なことは、市民からもたらされた知識や情報を集約することですべての人々を包含することである。国会に議席をもっているか否かを問わずすべての政党や市民社会組織、労働組合、そして学者の取り組みに重きを置くことである。」
新しい憲法の制定は「新たな社会を作り出す」という意味をもつと話すこのイスタンブル弁護士協会前会長は、この件が国会議員の数に応じた、数字の勘定によって対処されてはいけないという見方である。サイマン博士は以下のように述べた。
「現憲法の規定に拘束される形で、あたかも憲法の一部の条項を改正するかのように行動すれば、憲法上の規則を適用しなければならなくなる。しかし(憲法改正に必要な)330名という議員数を超えたとしても、憲法改正を行なったことにはならないのだ。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:22964 )