ここ2ヶ月間で四度目の幼児虐待事件が発生:社会に警鐘
2011年06月12日付 Jam-e Jam 紙

【社会部:マルヤム・ユーシーザーデ】我が国で発生した第四の幼児虐待事件のニュースである。今回、幼いハディーセちゃんの右腕の肘から下の部分が、父親の折檻の結果、切断されてしまった。

 右手が短くなってしまったハディーセちゃん、片手を失ったハディーセちゃんはいま、やけどした体で墓地の下に眠る3歳のバールバドちゃん、手足を骨折した状態で児童保護福祉施設に暮らす8歳のハーニーエちゃん、タバコの火によって体と青い眼の下をやけどを負った4歳のニーマーちゃん、その他虐待された数千人もの子どもたちの列に加わったわけだ。

 〔‥‥〕私たちは虐待された子供たちのことを毎日のように報道しているし、こうした事件はいつも繰り返されている。しかし、子どもたちを保護し、幼児虐待という犯罪が繰り返されるのを防止するための根本的な措置は、いまだ国の責任者たちによって講じられていないのが現状なのだ。

〔‥‥〕

 報道によるとこうだ。私たち新聞記者、そしてあなた方読者が麻薬中毒者の義父の暴力に遭ったハーニーエちゃんのことを話題にし、耐え切れない思いを抱いていた、まさにそうした時、今度はハディーセちゃんが父親の重たい腕をまともに浴び、右手に重傷を負うほど殴られた。麻薬中毒の前科がある父親は、幼い娘を病院に連れていくのがあまりに遅すぎた。そのため、9度に及ぶ外科手術の甲斐なく、医師たちはひじから下の切断を余儀なくされた、という。

〔‥‥〕

麻薬中毒の父親、家族の不幸

 ここ1〜2ヶ月の間で発生した市民感情をひどく傷つけた悲惨な幼児虐待事件4件のうち、実に3件で父親は麻薬常習者であった。こうした数字を前に、デフガーン議員は処罰〔を重たくする〕よりも予防措置が重要だとの確信に至っている。

 国会運営委員会の委員を務める同氏が考えるところによれば、わが子を殺した父親への〔重い〕刑罰は他への戒めとなるものの、しかし死んだ子どもを生き返らせることはできない。政府はむしろ、さまざまな方法を用いて、危険にさらされている全国の子どもたちを見つけ出すことができるはずだ、というわけだ。

 同議員はこうした見方について、「政府は手持ちのツールを用いて、不適切な家庭、特に家族に麻薬中毒にかかっている者のいる家庭のなかで危険にさらされている子どもたちを見つけ出し、彼らをそれと分からないように監視すべきである。そうすることで、幼児虐待と判断した場合には子どもを家族から離し、家族が健全になるまで子どもを引き渡さないようにするべきだ」と説明している。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(麻薬常習者の女、息子に物乞いを強要:12歳の子供、福祉施設に保護)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:飯島美紀 )
( 記事ID:22971 )