イスタンブルはユネスコの世界遺産「危機リスト」入りを免れた。専門家らは、近年の調査がこうした結果に影響し、イスタンブルが重要な転機を脱したと述べた。
ユネスコは世界遺産委員会の昨日の会議で、イスタンブルは世界遺産「危機リスト」入りを免れた。ボスポラス海峡地下鉄横断プロジェクトで多少の変更を行って、イスタンブルへの影響を最低限に抑えることを会議は了承した。また、歴史地区は今年中に保護管理計画を開始するという吉報もこの会議で明らかとなった。
■影響評価
パリでの議会において、ボスポラス海峡地下鉄横断プロジェクトがイスタンブルの世界遺産に悪影響を与えるかどうかとの世界遺産委員会の提案を受けて、第三者の国際的専門家に評価が委ねられた。それにより、地下鉄プロジェクトがいくつか変更を施した場合、影響は最低限となるとの結果がでた。
イスタンブル広域市議会の専門家らも、こうした変更が可能と確認したと発表した。この中で、橋脚、支柱、地下鉄駅の覆い、綱を大幅に縮小し、橋の色や濃淡、光の具合、環境整備の実施が適当とされた。
■保護管理計画は準備ができている
議会の最後に、 イスタンブルが世界遺産「危機リスト」入りを免れることが決定した。イスタンブル歴史地区がユネスコが長らく推奨してきた形で保護計画の下に置かれることも明かされた。ヌラン・ゼレン・ギュレルソイ教授のコーディネートした調査グループが作成した400ページに及ぶ管理計画は、今年度中に承認を受け、実施が予想されている。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:23021 )