PKK首領カラユラン、トルコを脅迫―BDP系議員の国会ボイコットを支持
2011年06月24日付 Milliyet 紙


PKK(クルディスタン労働者党)のリーダーで、クルディスタン社会連合(KCK) 執行部委員長ムラト・カラユランは、「民主社会会議(DTK)の呼びかけに配慮して、満場一致でおこなった(国会ボイコットの)決定は、とても正しく適切な決定だ。ほかの選択肢はありえなかった。さらに、高等選挙委員会(YSK)の反対決議は諍いの原因となりうる事態といえる」と語った。

PKKリーダーのカラユラン氏は、平和民主党(BDP)系の無所属議員の“国会ボイコット”を、 とても正しく適切な決定だと述べた。

PKK寄りの報道で知られる、フラト・ハベル・エージェンシーの放送でカラユラン氏は以下のように語った:

「高等選挙委員会の決議は、そもそもトルコ国家がクルドの方針を統制下におさめ、貶め、『あなた方は一切何もできない、分際をわきまえ、あまり先に行かないように。我々はあなた方を阻止できる」というメッセージを含む、クルド人の方針を無力化し、一定の枠内に押し込めようとする決議だった。

この点に関して、昨日ブロック代表が実施した会議で、民主社会会議の呼びかけに配慮して満場一致でおこなった(国会ボイコットの)決定は、とても正しく適切な決定だったといえる。ほかの選択肢はありえなかった。具体的な進歩が見られるまで国会ボイコットをするという発表は、クルドの方針の名誉ある立ち位置が続行される固い決意の現れだ。

■「反対は諍いの原因となりうる」

カラユラン氏は、クルド問題の議論が重要な転換点を迎えていると述べ、以下のように続けて語った:

「この点からみると、国がハティプ・ディジュレ氏の扱いで、クルドの方針に反対して進めている否定的政治は、諍いの原因になりうる事態といえる。もし、この先トルコの国家・政府が、この不正行為を除く試みも修正も行われないとしたら、それは我々の民に対する公式な宣戦布告となるだろう。」

■与党の見解はボズダー氏の話

カラユラン氏は、メフメト・アリ・シャーヒン・トルコ大国民議会議長、ビュレント・アルンチ国務大臣兼副首相の両名による、この問題を議会で話し合い法改正の審議に入る可能性に関する発言に言及し、与党の立場を反映するのはアルンチ副首相やメフメト・アリ・シャーヒン議長でなく、ベキル・ボズダー氏の発言だと語った。

カラユラン氏は発言を次のように続けた:「アルンチ副首相やシャーヒン議長は部分的に柔軟に話し、解決に向かう可能性を明らかにした。だが、お分かりのように、このことは、総じて個人的な見解なのだ。彼らより数時間後に公正発展党の公式発表を行ったベキル・ボズダー氏は、あらゆる門戸を閉ざした。明らかなのはエルドアン首相と関係が築かれていて、エルドアン首相の見解を汲んでいるベキル・ボズダー氏が、委員会とともに説明を行う必要性があったということだ。前の質問で説明したように、これはある決断だ。したがって実施されるだろう。この点から、与党のメッセージはアルンチ副首相やシャーヒン議長の話でなく、ボズダー氏の言ったことになるだろう、と思う。」

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:23025 )