28日、国会でなにが?―BDPは拒否、CHPは保留、MHPは参加か
2011年06月26日付 Milliyet 紙

国会議員らは、第24期目国会のため6月28日に国会で宣誓をする。平和民主党(BDP)は、ハティプ・ディジレ氏の当選無効の決定と、その後決まったクルディスタン社会連合(KCK)メンバーが釈放されないことに関して、具体的な措置がとられるまでトルコ大国民議会(TBMM)に抗議することを決定した。さて、共和人民党(CHP)と民族主義者行動党(MHP)は、ムスタファ・バルバイ氏、メフメト・ハベラル氏、エンギン・アラン氏に関してどのような態度を示すのだろうか?二人の党首は今日行った発表で、彼らが国会に登壇すること、国会で民主主義の試験を乗り越えることを宣言した。

CHPのケマル・クルチダルオール党首は、アヤシュ桑の木祭りに参加した。祭りで演説を行ったCHP党首は、国民の意志が最も重要であり、国会議員当選者は尊重される必要があるとし、「尊重するということは、人間の尊厳を尊重することから始まる。「私と同じように考えるならば、君は自由だ。そうでなければ君は自由ではない」という考えを私たちは認めない。私たちは国民の意志を尊重するので、私たちはレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の前にある障害を取り除いた。私たちは彼が刑務所に入るのを望まなかった。「君も議会に来な」と私たちは言った。(注)そして今、国民は投票し、誰も有罪宣告されなかったが、「だめだ、お前は来るな」と言われている。これに最初に反対する必要がある人は、民主主義と自由を常に叫ぶ人(=エルドアン首相)でなければならなかった」と話した。

【訳者注】イスタンブル市長時代のエルドアンが、メフメト・アーキフの詩を詠み、1999年に有罪判決をうけた事件をうけている。刑期をおいえたエルドアン氏の被選挙権は、2003年の国会決議により回復され、彼の首相への道が開かれた。

■「私たちは民主主義の最初の試験を火曜日に議会で乗り越える」

国民の意志が示されることを信じていると述べたクルチダルオール党首は、「そのときまでCHPは毅然とした真摯な態度をとる。私たちの目的はデモを起こして国民の平安を壊すことではない。私たちは民主主義と自由をこの国にもたらすための最初の試験を、火曜日に議会で乗り越える。私たちは民主主義の隣に勇敢に立っているすべての人に、議会で共に考え行動することを呼びかける」と話した。

CHPのクルチダルオール党首は、火曜日にTBMMで行われる国会議員宣誓儀式について、「私たちは550人全員の議員が出席し、宣誓することを期待している。民主主義の基本的な条件はこれだ」と述べた。

クルチダルオール党首は、CHPから国会議員に選ばれ、エルゲネコン裁判で容疑をかけられ逮捕されているメフメト・ハベラル氏とムスタファ・バルバイ氏の釈放要求の拒否と、その後の異議申し立てについて、「CHPとして、私たちは前向きな気持ちで火曜日を待っている。550人全員の国会議員が出席する必要がある」と話した。

■MHP党首:私たちは民主主義が機能することを支持する

民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、「民族主義者行動党は、TBMMの尊厳と、国民の意志が尊重されることを信じているので、宣誓儀式にすべての国会議員が出席し、民主主義が機能することを支持する」と述べた。

バフチェリ党首は書面での発表で、MHPが「危機的な状態に陥った政治、民主主義の危機が、誘導された判決やボイコットのたくらみによってではなく、TBMMの中で乗り越えられることを心から信じている」と話した。

デヴレト・バフチェリ党首は、「民族主義者行動党は、TBMMの尊厳と、国民の意志が尊重されることを信じているので、宣誓儀式にすべての国会議員が出席し、民主主義が機能することを支持する」という表現を用いた。

当選した国会議員が釈放されないという判決に関しても言及したMHPのバフチェリ党首は、以下のように述べた。

「親愛なるエンギン・アラン氏をはじめ、国会議員に当選したがいまだに拘置所にいる人たちの拘留状態がが、異議申し立てにもかかわらず続くのは、完全な意味で政治スキャンダルである。この民主主義の恥が高等裁判所によって取り除かれることが最優先されることになった。いまだに拘置所にいる国会議員が「逃亡、証拠隠滅」疑いがあることから拘留状態を継続したことは、偏向した決定を下し政治化した司法のもっとも明瞭な例である。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:23041 )