2011年第一四半期成長率11%の背景
2011年06月30日付 Hurriyet 紙

トルコが、2011年の第一四半期に、11%という成長率によって世界で最も急成長した国となったことは、ビジネス界で大きな反響をうんだ。ビジネス界が見せた初の書面による発表では、成長における民間部門が(占めた貢献の)度合いが謳われ、成長の継続性が強調された。

■イスタンブル商工会議所(İTO)ヤルチュンタシュ会頭:成長を民間部門が担っている

イスタンブル商工会議所(İTO)のムラト・ヤルチュンタシュ会頭は、トルコにおける成長を民間部門が担っていると強調し、「以前の時期同様、今期においても民間部門の投資がとても盛んです。政府と経済の指導者が働きかけて民間部門の(盛んな活動の)下地を作ったことが、この成功のカギです」と述べた。

イスタンブル商工会議所のムラト・ヤルチュンタシュ会頭は書面にて見解を述べ、経済の第一四半期における11%の成長を評価した。ヤルチュンタシュ会頭は、2009年の第四四半期以来、6四半期連続で高い成長率を達成したトルコ経済が、全世界の注目を浴び続けていると述べた。同会頭は、「期待を上回る成長の中で民間部門の安定的投資が38.3%増加しているのは、ビジネス界が経済を信用し、将来に対して希望を持って見ていることを示していします。明言できるのは、成長をトルコでは民間部門が担っているということです。以前の時期同様、今期においても民間部門の投資がとても盛んです。政府と経済の指導者が働きかけて民間部門の(盛んな活動の)下地を作ったことが、この成功のカギです」と述べた。

■独立実業家協会(MÜSİAD):民間部門の投資が第一四半期に記録的な成長をもたらした

独立実業家協会のオメル・ジハド・ヴァルダン会長は、民間部門の投資が、今年の第一四半期において38%の増加を示し、最高の成長を成し遂げたポイントであると強調し、民間部門が、全体の成長に対して9%の貢献をしたと述べた。

ヴァルダン会長は、書面で成長率について評価した。独立実業家協会として自身らの予想が、トルコ経済が2011年第一四半期に相当伸びるというものであったとし、「なぜなら、年の初めの三カ月における生産指数、設備稼働率といった年間ベースで増加をあらわす諸指標が、我々にこのような事前予想をあたえていたのです。事前予想の発展も織り込んで明らかになった11%(という成長率)という結果は、期待以上です」と述べた。ヴァルダン会長は、需要部分を示し、支出方法にて計算される国内総生産のデータによれば、この成長に最も大きな貢献をしたのは、2010年を通してと同様、民間部門の投資と消費活動であったと述べ、民間部門の投資が、今年の第一四半期において38%の増加を示し、最も高い成長を達成する鍵となったこと、そして全体の成長に9%の貢献を行ったと述べた。

■アンカラ商工会議所(ASO)オズデビル会頭:重要なのは継続可能であること

アンカラ商工会議所のヌレッティン・オズデビル会頭は、今日発表された2011年第一四半期の成長率が喜ばしいものであるとし、「しかし、重要なのは、成長が継続可能であることだ」と述べた。

アンカラ商工会議所のオズデビル会長は、書面で意見表明し、失業率の低下と国民の幸福感を高めるにはトルコが急成長せざるを得ないと述べ、「このため、11%の成長は喜ばしいことです。しかし、急成長が同時にもたらした多額の経常赤字も継続するかもしれないというリスクを帯びています。このために、経常赤字の増加をとめることが必要です。経済責任者がとった措置が、残りの時期に効果を発揮するのを期待します。しかし我々は、経常赤字を減らすために経済成長を放棄する代わりに、経常赤字を少なくするような仕組みを作り、措置をとることと、経済政策がこれによって策定されることが必要であると考えています」と話した。

■アンカラ服飾実業家協会(AGSD)カラクシュ会長:

アンカラ服飾実業家協会(AGSD)のジャニプ・カラクシュ会長は、2011年の第一四半期において、トルコの経済が11%成長したことを「すごい、ただただ素晴らしい」と評した。

アンカラ服飾実業家協会のジャニプ・カラクシュ会長の発表した書面によれば、カラクシュ会長は、2010年に達成した8.9%の成長の後、2011年の第一四半期にトルコ経済が11%成長したことを「すごい、ただただ素晴らしい」として評価した。カラクシュ会長は、政府の経常赤字を減らす方向にむけた取り組みと、銀行の貸し付け規模を規制する方向に向けた正しい措置が、成長率に表れたと述べ、「17.2%という数値によって記録を伸ばした貿易部門は、国内需要の活力を示しています。我々が経常赤字の点で注意しなければならないということを、数字が伝えています。成長率は記録的でしたが、経常赤字の問題を放置したままです。継続可能な成長を唱えて重要な歩みをみているトルコの経済は、建築や金融といったようなセクターにおいてバブルが生じないよう注意を払わなければなりません。しかし、トルコを外部から見る人々は、経済成長の様に驚かないわけにいきません」と述べた。

■トルコ企業ビジネス界連盟(TÜRKONFED):「力強い成長の過程は続いている」

トルコ企業ビジネス界連盟のエルデム・チェネスィズ理事長は、国内総生産が11%という、期待以上の増加を示したことに言及し、この増加は昨年の第四四半期における3.6%の増加の上にもたらされており、力強い成長の過程が続いていることの印であると述べた。チェネスィズ理事長は、「トルコの経済は、世界経済の停滞にもかかわらず、急成長を示している」と述べた。

チェネスィズ理事長は、トルコ経済で急成長が続いていることが、経済の加熱を議論する根拠となっているとし、言葉を続けた。「データは、第一四半期に、成長において民間部門の消費と投資額が推進力のある役割を演じたことを示しています。これは、そもそも、貸し付けの増大に比例しています。中央銀行が貸し付け規模の拡大を制限するために採った新しい政治的協調が、今年の第一四半期においては経済を冷やさなかったことを示しています。」

チェネスィズ理事長は、5月の対外貿易のデータがこのことを明らかにしたと付け加え、「対外貿易赤字額は100億5700万ドルで、増え続けています。輸入が42.6%の増加を示したのに対して、輸出は11.7%しか増加していないことが、経常赤字に対する心配を高めています。一方で、経常赤字は、国内総生産が8%にを超えるという予想を強めています」と述べた。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:23097 )