バハレーン:「国民対話」開始
2011年07月02日付 al-Hayat 紙

■「合意の対話」、今日バハレーンで始まる

2011年7月2日『アル=ハヤート』紙

【ハヤート、ロイター】

今朝、マナーマ[バハレーンの首都]で「国民合意の対話」が開かれる。この国民対話は、バハレーンのハマド・ビン・イーサー国王が今年の5月末に開催を呼び掛けていたもので、対話にはバハレーン人民の様々な集団を代表するおよそ300名が参加する。参加者には複数の政治機関や市民社会組織が指名した者も含まれ、一般人から選ばれた。対話では成長と発展のプロセスを支援し、バハレーン人民の願望を実現するため、そして行動指針、業績、収益を迅速化するための課題を克服するために提出された180の提案が議論される予定である。これらは国王の改革プログラムが目標とするものである。

今回の国民対話は「事前の条件なし」の包括的な対話となる見込みで、「社会の構成員間の合意」を対話で破ってはいけない規則としている。この国民対話は、国内の大きな関心を引いており、昨今のアラブ地域の情勢の中で地域的、国際的にも広く注目されている。バハレーン通信社が伝えたところによると、「成長と発展、共生という理解における高度に文明的な手法で、国と国民のための輝かしい未来のため」という言葉がが今回の対話の特徴である。

諸般の会合は、国会議長であり対話の議長でもあるハリーファ・ビン・アフマド・アッ=ザフラーニー氏が開会させる予定である。同議長は、国王が示した指針とその中に含まれる「法治国家としてのバハレーンと諸組織を強化するという国王の考え」を賞賛した。また、国王の指針は、「改革プログラムと民主化の継続を強調し、憲法・議会の機関や包括的な国民合意対話を通じて意思決定への参加を強化する」ものである。

アッ=ザフラーニー氏は対話の議事運営について、「すべての参加者と協力して現在と未来における国民のコンセンサスがとれた方針を打ち出すために努力する。そして、祖国の歴史に新たな章を記録する。国民対話は、あらゆる困難を乗り越え、教訓から学び、そして成功と慈しみの意志満ちた国家の歴史的一歩となる」と強調した。

一方、事実調査委員会のシャリーフ・バスユーニー委員長は、同委員会は公文書の調査や目撃者との秘密裏での面会が可能になると述べるとともに、「私たちは公文書を求め、留置所へ行く。この仕事はいかなる刑事的捜査と異なることはないだろう」と述べた。なお、事実調査委員会とは、国王の要請を受け、今年初めにバハレーンに広がった抗議運動を調査する委員会である。

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( 翻訳者:秋山俊介 )
( 記事ID:23116 )