エジプト: ムスリム同胞団の事務局長が、同胞団の内外政策を説明
2011年07月02日付 Al-Ahram 紙

ムスリム同胞団、改めて、「憲法を第一に」と求める金曜日のいかなるデモ活動に参加せずと言明

2011年7月02日 『アル=アハラーム』

【ハーニー・イッザト】

 ムスリム同胞団は、「我々は『憲法を第一に』と求めるいかなる金曜日のデモにも参加しない。何故なら(参加拒否は)人民の意志と意見に寄り添うものだからだ。人民は、先般の憲法改正に賛成した。」と発表した。

 同胞団の事務局長であり、同胞団の公式な発言者の一人であるマフムード・フサイン博士は、「昨日多くの人々が参加した『殉教者の金曜日』のデモは、選挙の延期呼びかけを目的としていたが、それはエジプト国民の意志に対する反逆を意味する」と述べた。
またヒラリー・クリントン米国務長官が、同胞団と限定的な接触を再開したと発表したことを受け、同胞団がアメリカ合衆国との公式な接触を歓迎することについて、フサイン氏は本紙に対し「米国との連絡は、エジプトの高度な利益に沿ったものでなくてはならない。高度な利益とは、重要問題に対する同胞団の確固たる立場と共に尊重されるべきである。重要問題とは、パレスチナにおけるイスラーム抵抗運動ハマースの支援のような問題である。」と述べた。また「同胞団が国家ではない以上、いかなる外国との接触も、エジプト外務省の監督のもとに行われることだろう」と付け加えた。
アラブ問題に関するアメリカの消極的な立場について同胞団の報道官は、「同胞団がアメリカ政府に特別条件を求めることはない。なぜならあらゆる当事者には立場があり、接触は合意された一般的な主題の枠内になるだろう。」と述べた。
さらにイラン問題に関して、マフムード・フサイン事務局長は、「イラン政府はイスラーム国家であり、このことが、エジプト側からの協力が構築される基礎となる。エジプト政府はあらゆるイスラーム国家との協力、相互尊重の強化を求める。」と強調した。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:23118 )