首相強硬、「このままだと新憲法はAKPとMHPでつくることになる」
2011年07月04日付 Radikal 紙
エルドアン首相は、共和民主党(CHP)と平和民主党(BDP)の国会議員に次のように警告した。「あなたがたが(新国会の)宣誓を行わない限り、「出席不足」が問題になるだろう。しかし民族主義者行動党(MHP)とわたしたちが手を組めば、憲法に関して取り交わした合意を実行に移すことができるのだ。」
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、共和民主党議員らが宣誓を行わない決定を撤回していないことを批判し、「いまも国会は動いている、なのに宣誓をせず、国会を欠席し続けるのは問題だ。国会に出席することと新憲法づくりに参加することはイコールではない。今日は重要な立法会議だったが、彼らは立法会議の“不参加”リストに載った」と意見を述べた。首相は、CHP議員は前言を撤回するだろうと発言したことについて、今でもそう思っていると述べた。
TBMMで行われた議長選挙のあと、エルドアン首相はロビーで報道陣の質問に答えた。首相は、ジェミル・チチェキ氏が国会議長に選出されたことについて、議長選挙結果を祝福し、予想通りに大多数の支持を得ることが出来たと話した。またジェミル・チチェキ氏について「国会とトルコの近年の歴史についても大変知識のある人間で、立法の使命において強力なカリスマ性がある。ジェミル氏は、議会のいまの厳しい状況の中でもきっと素晴らしい働きを見せてくれるだろうと信じている。AKP本部と政府、両方のスポークスマンを歴任した彼は、国内のみならず世界の政界で知られた存在として、このポストにふさわしい人物であるだろう。私は彼に神が成功をもたらすことを祈り、彼の家族の幸せを願っている」と話した。
■手を閉じてしまえば、拳になってしまう
エルドアン首相は、チチェキ議長が感謝表明の場で「一人で拳に力を入れるのではなく、他の人と手を取り合い、握手をしましょう」というメッセージを送ったことについて、「ほんとうに素晴らしい、常に求められているメッセージだった。きつく握り締められた手ではだめだ。きつく握ってしまえば、拳になって(他人と解り合えなくなって)しまう。手を開いていれば、握手に繋げることができるし平和へと続く力になる。これが我々の願いだ」と称賛した。また首相は、我々にとって重要なことは国への奉仕であると強調し、トルコを幸せな人々の集まりに変えていきたいと述べた。
■CHPの態度は間違っている
エルドアン首相は、CHPが議会のボイコットを続ける中、新憲法立法の話し合いをすることが危険ではないか、という意見に対して意見を述べた。首相は、MHPとのコンセンサスについて、ひとつの考えにまとまった時点で公約を実現出来るとし、次のように続けた。
「ひとつの考えとは何だろうか。私たちは、あらゆる市民団体と共に議会に出席し、意見を交わし、仕事をする、そうして国への奉仕の扉を本当の意味で開けたことになるのだ。CHPは最大野党なのだから、彼らが新憲法の話し合いに参加するのが私たちの一番の望みだ。これは民主的議会の力(権威)を高める点でも重要だ。しかしこれまで彼らが取ってきた態度は誤ったものだ。これは議会法を理解していない最悪の例であり、彼らは然るべき流れに従い自らの職務を全うすべきだ。職務を果たせば後は問題ない。私たちには偏見はないし、それどころか国民への奉仕が私たちの最優先事項だ。これ以外、誰かへの恨みや嫌悪は全く問題ではない。」
■議会の出席が立法活動への参加ということではない
エルドアン首相は、CHPが議会不参加の姿勢を取り続ける場合、別の解決策を支持するかしないかについて、「いまも国会は動いている、なのに宣誓をせず、国会を欠席し続けるのは問題だ。国会に出席することと新憲法づくりに参加することはイコールではない。今日は重要な立法会議だったが、彼らは立法会議の“不参加”リストに載った」と話した。10月に新憲法の草案に向けた新しい1年を迎えるにあたりエルドアン首相は、今はまだ7月であり、10月を待つ必要があると語った。
■これは前言撤回だ
エルドアン首相は昨日キュタフヤでスピーチした際、CHPが宣誓をしないと決めた件について「前言を撤回するだろう」と発言した。これにケマル・クルチダルオールCHP党首が反発を示したことについて、エルドアン首相は次のように答えた。「発言はすべて自分に返る。私は真実を述べたまでだ。政治家というものは発言の内容をよく考えるものだ。私はよく考えているし、これがどういうことになるかも良く分かっている。なぜなら同士が宣誓しないうちは私たちも宣誓しないと言うなら、それは自分たちの首を絞めることになるのだ。言いたいのは、こう言っておきながら、明日もし宣誓することになった場合、これをどう説明するのか?ということだ。すなわちこれが前言を撤回するということだ。」
また、TBMM議長選挙での、特にケマル・ゲンチCHP議員の非難に対するオクタイ・エクシ氏の姿勢についての質問で、首相は「今日彼がとった態度は完全なまでに有るべき態度だった。親愛なるエクシ氏は今日、そう有るべきことを文字通り実行した。彼には感謝したい」と意見を述べた。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:23141 )