トンネル掘って大脱走:エスファハーンの囚人5名、30メートルのトンネルを掘る
2011年07月04日付 Jam-e Jam 紙
殺人および強盗の容疑でエスファハーンのダストギャルド刑務所に拘置されていた5名の囚人が、30メートルのトンネルを掘り脱獄した。しかし、別の1人の囚人は太っていたために逃げることができず、トンネルに閉じ込められてしまった。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、先週金曜日、エスファハーンのダストギャルド刑務所の職員らは見回りの際、兵士が意識を失って倒れているのを発見した。その若い兵士は病院へ搬送され、医師らの努力により現在は一命を取り留めている。
刑務所の責任者らが病院を訪問し、若い兵士から事情を聴くと、彼は数名の囚人の逃亡を目撃し、彼らの進路を妨害しようとした際、囚人の一人により鉄の棒で襲撃され、殴打により意識を失っていたことが分かった。
囚人6名の脱獄劇
情報を入手した係官らは刑務所の独房へ行き、囚人らの状態を調査したところ、6名の囚人がいなくなっていることに気が付いた。
囚人が脱獄したことが分かり、彼らの捜索が始まった。すると、係官らは刑務所構内の農作物が栽培されている箇所にトンネルが掘られているのを発見、囚人らがそこから逃亡したと推測し、トンネルに入った。トンネルの中ほどに到達したとき、囚人の一人がトンネルのなかで動きが取れなくなり、助けを求めているのを発見した。
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脱獄計画について自供
囚人の男を取り調べたところ、次のことが明らかになった。男は少し前、強盗の容疑で逮捕され、数か月以内に裁判を受けることになっていたが、そんな折、殺人幇助の容疑をもたれている囚人1名、及び強盗容疑の囚人4名と出会った。彼らが脱獄を計画していることを知るや、男は協力を約束した。
この囚人の話によると、彼と5名の共犯者は2カ月前から、刑務所構内で農作物を栽培している場所に夜な夜な通い、トンネルを掘り始めた。掘った土は近くにある井戸に投げ捨てていたという。
囚人の男は30メートルのトンネルを掘ったと述べた上で、「2ヶ月後にトンネルを掘り終え、先週の木曜日夜、再度脱獄の計画を確認、そしてその翌日(金曜日)我々は脱獄のためにトンネルを掘った場所に行った」と供述している。
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( 翻訳者:熊沢絵那 )
( 記事ID:23159 )