1985年4月16日にイラクで発生した武力衝突で命をおとしたメフメト・ラウフ・アクバイさんのために、ビトリス県タトヴァン市で、詩が詠唱されるイスラムの追悼会が行われた。しかしこれに参加した(被害者の母親である)102歳のラリハン・アクバイさんに対し、PKK(クルド労働者党・非合法組織)のプロバガンダを行った」容疑で捜査が開始された。
ニュースサイト「ビアネット」の情報によると、2011年4月14日タトヴァン県にある民主解決キャンプでアクバイさんの追悼会が開催された。これに母親のラリハン・アクバイさんや、平和民主党(BDP)タトヴァン支部のザヒデ・カラダシュル共同議長も参加。しかしビトリス県共和国検察はキャンプでのスピーチに関して捜査を開始したという。
ラリハン・アクバイさんの残された息子テヴフィク・アクバイさんは、母親が会話に難があり、耳もほとんど聞こえないことを明らかにしつつ、捜査に驚かされていると話した。同氏は、「母が亡くなった息子の追悼会に参加することがどんな正義に照らせば罪になるのか。世界のどこでこんなことがあるんだ?足元もおぼつかない、隣の人がなにを言ったかもよくわからない、しかもはっきり話すこともできない102歳の老女が、どうすれば「テロ組織のプロバガンダを行う」のか、これをどう受け取ればいいのか皆目分からない」と話した。アクバイさんは捜査ファイルがヴァン県検察に送られたと話し、検察官が10日後に彼のもとを訪れると伝えてきたことを明らかにした。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:23212 )